昨日千穐楽を終えたばかり、多忙を極める歌舞伎俳優・市川海老蔵が26日、羽田空港国際線ターミナルにて『GRAND JAPAN THEATER』制作発表会に登壇し、新たな挑戦に向け意気込みを語った。また1日に長男・堀越勧玄君が東京・歌舞伎座にて「吉例顔見世大歌舞伎　十一世市川団十郎五十年祭」の夜の部で初お目見えし、25日間毎日泣かずに登壇したことに「ホッとした」と胸を撫で下ろしていた。

シンガポールで大成功を収めた市川海老蔵は、2016年2月の東京を皮切りに大阪、フジャイラ首長国（アラブ首長国連邦）、米・ニューヨークにての公演が決定した。「日本が（日本文化を）持っていくことに重きを置いている」と力を込めた市川海老蔵。フジャイラ首長国での公演は「日本の文化を運ぶ役目を任されている」「フジャイラは中東の中でも新しく拠点になっていく町。歴史がなく文化が必要。歌舞伎のみならず食事、お茶、お花、舞子、多くの日本の文化を根付かせたい。“わびさび”が伝わるところを持っていければ」「1回で終わらず長期的に様々なことをやっていこうと思う」と意気込んだ。

またニューヨークでは“狂言”、“能”、“歌舞伎舞踊”の演目を音楽の聖地カーネギー・ホールにて「久しぶりに『鏡獅子』を演じ女形を披露する」「伝統文化の良い所をご理解してもらおうと思って大変古典的なものを持っていく」とフジャイラとは別の趣旨であることを語った。

囲み取材にて勧玄君について聞かれると、キリっとした表情を一瞬にして崩し、昨日千穐楽を終え「ホッとした」と声を大にした。「ホッとしてもいられない」と言いつつも、2歳の勧玄君が「堀越勧玄にごじゃいましゅる（ございます）」と25日間自分の足で歩き、毎日言い続け、抑揚のつけ方もうまくなったことに目を細めた。

ただし「危ない時もあった。千穐楽の日が大変だった」ことも明かし「麻央も私も現場で母が連れてきたりしたが、母も忙しく“今日は行かない”と泣き出した」「千穐楽の日はゾッとした」と心境を吐露する場面もあった。

千穐楽に片岡愛之助が来ていたことに話が及ぶと「そうなんですよ。（藤原紀香との）情報は全部握っています。ここでは話しません」と満面の笑みを見せるも結婚については一言も触れずに会場を後にした。
（TechinsightJapan編集部　斉藤智子）