陽と陰の二極化。中国の都市部と農村部の経済格差はますます広がるばかりである。なぜこのようなことがいまだ平然と行われているのであろう。なんと豚小屋で育てられている7歳児が発見され、大きく報じられている。
中国・河南省で、ある慈善活動団体が出会った7歳の男児。濮陽市のローカル紙『Puyang Morning Post』が伝えると、その話題は瞬く間に世界に広まった。男児は豚と一緒にトラックの荷台に乗せられているところを発見されたが、父親はタクシー運転手をしながら豚を飼育。男児は普段から豚小屋でブタとともに育てられていたのであった。
報じられているところによれば、“Little Hongbo”と呼ばれているその少年は、ボランティアが与えたスナック菓子を笑顔で頬張るなど健康そうではあるが、大変な悪臭を放っており、長かった髪を刈ると頭皮はブタにひっかかれたとみられる傷とかさぶただらけであった。あまりにも不潔であるばかりか、会話もままならず年齢相応の知的な成長を遂げていないことにボランティアたちのショックは大きい。
その家庭では母親に精神疾患が認められ、しばしば両親が男児の頭を床に叩きつけるなどの暴力をふるっていたと近隣住民が証言している。専門家はこの男児の心身の成長や日常生活について、しかるべき指導を施すことにより平均的な暮らしを営めるようになると話しているが、この家庭から男児を引き離すには児童福祉当局におけるそれなりの手順を踏む必要があり、いわゆる「保護」には至っていない。
※ 画像はscmp.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)