南アフリカの今年の警察犯罪統計によると、4585件の性犯罪事件が発生している。しかし報告件数を見る限りでは、昨年よりやや下回ったと発表された。被害者は女性や子供が大半であると言われているが、男性被害者も急増しているようだ。

10月22日、南ア・リンポポ州の警察は市民に対してヒッチハイクをしないように警告した。男性ヒッチハイカーがレイプされるという事件が発生したからだ。事件は10月19日、クルーガー国立公園近郊にあるヘイジービューという町に住む31歳の男性がヒッチハイクをしたところ、BMWが停まった。車内には女性が3人ということもあり、男性は警戒することなく乗り込んでしまった。目的地まで70キロほどの距離、1人が飲み物を勧めてきたのでありがたく飲んだ男性は3分後に勃起しひどい痛みを感じたという。

男性はそのまま人気のない場所まで連れて行かれると、銃を突きつけられ代わる代わるレイプされた。その後、現金と携帯を奪われると本来の目的地から100キロほど離れた場所で下ろされた。連絡手段やお金もない男性は仕方なく大通りまで歩き、通りすがりの車で警察へ向かった。警察は捜査を開始したが、今のところ逮捕者は出ていない。

実は今回と同様の事件が、今年に入ってから相次いで発生していた。今年5月にポートエリザベスにて、3月にはヨハネスブルグ郊外で、いずれもBMWに乗った3人の女が男性ヒッチハイカーを銃で突きつけて無理やり性行為を強要していたのだ。

レイプ被害者は、女性であろうと男性であろうと心の傷は深くその恐怖心がトラウマとなる。警察では、被害を回避するためにもヒッチハイクではなく公共交通機関を利用するよう市民に呼びかけている。
（TechinsightJapan編集部　FLYNN）