ドイツのある動物園で、可愛い赤ちゃんゴリラを抱き続ける母ゴリラ。赤ちゃんは実は死んで1週間になるが、母ゴリラはそんなわが子を決して手放そうとしない。誰もが胸を痛めながら見守るしかないという母ゴリラの話題が飛び込んできた。
この画像は英メディア『metro.co.uk』によるその記事のスクリーンショット。ドイツの「フランクフルト動物園」で、母ゴリラの“Shira”が可愛いわが子を抱いている姿だが、この赤ちゃんは誕生1週間という今月10日の午後に突然死んでしまった。ところがそれを認められずにいるShiraは、わが子を抱いては「起きて、起きて」とその体を刺激し続けているという。
まったく動かなくなってしまったわが子に時には動揺してしまうShira。その突然死の原因を知るためにいずれは解剖が必要になるが、飼育員らは赤ちゃんの亡骸を無理に奪い取ることがShiraにさらなる精神的ショックを与え、危険な事態さえ起こりうることを理解している。Shira自身が諦め、赤ちゃんをその胸に抱かなくなる日をじっと待つしかないようだ。
いつまでも赤ちゃんゴリラのそばを離れようとせず、夜になればその小さな体を胸元に抱いて眠り、朝が来ると「起きなさい」とその体を必死に揺することを繰り返すShiraには見学者も飼育員も目頭を熱くさせている。「ゴリラは特に母と子の絆が強い動物なのです」と話すManfred Niekisch園長。母親がわが子の死を認められずに苦しむのはまさに心を持っている証拠、人間と同じであるという。
※ 画像はmetro.co.ukのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)