流産したことを周囲に打ち明けられずに苦しんでいた女が、許されぬ悪事を思いつき、数か月後ついにその行動に出て逮捕された。新生児を誘拐した時、女は看護師の姿をしていたという。

中国・江蘇省の淮安市で先月、流産した女が数か月後にある病院の産科病棟に紛れこみ、産まれたばかりの他人の赤ちゃんを誘拐するという事件があったことを『南華早報（South China Morning Post）』が伝えている。逮捕されたのはZhao Juanという女。今年5月に流産したが周囲にそれを明らかにできず、妊娠が順調であるふりを続けた。そして予定日を迎えると看護師の姿に変装して病棟に紛れ込み、母親が睡眠中という病室から男の赤ちゃんを誘拐したのであった。

こうして他人の赤ちゃんを抱いて自宅に戻ったJuanであったが、運はその犯行計画の味方をしなかった。Juanは「自宅で赤ちゃんが産まれてしまった」と救急車を要請したところ、彼らはJuanが赤ちゃんを誘拐した病院へ搬送。そこでは赤ちゃんが1人いなくなったと大騒ぎになっており、警察とともに監視カメラの映像の解析が進められているさなかであった。

一方で、分娩に関する質問にはしどろもどろであったJuan。母体を診察してもお産直後とは思えない状況から医療スタッフに怪しまれ、DNA検査で赤ちゃんの母親ではないことが判明。赤ちゃんは無事両親のもとに戻され、Juanは警察に逮捕された。中国では新生児の誘拐事件が時おり発生しており、人身売買組織の手に渡ることも多いとして問題視されている。

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（TechinsightJapan編集部　Joy横手）