海外発!Breaking News

writer : tinsight-yokote2

【海外発!Breaking News】意外にも多い小中学校でのレイプ被害。過去3年で報告例は600件超にも(英)

性的暴行の被害にあった少女が誰にも相談できず、その忌まわしい経験を胸の奥深くに封印してしまうことは多い。警察や学校が把握していない件数を含めれば被害の件数は相当な数に上ると言われている。それを裏付けるかのように、このほどイギリスで非常に嘆かわしい事実が公表された。

イギリス全土の小中学校で性的暴行事件が多々起きていることを『BBC Radio 5 Live』が伝え、波紋を広げている。把握できているだけでも過去3年に5,500回を超える性暴力の被害届があったもよう。内訳は強制わいせつ行為が約4,000件、強姦に至ったものが600件以上。被害者のうち13歳未満が1500名以上おり、加害者、被害者ともに5歳というケースまで報告されているという。

これは警察が同メディアの情報開示要求に応じて発表した数字だが、幼児・児童性的虐待事件対策本部長を務めるサイモン・ベイリー氏は「性暴力の場合、事件が明るみに出るのは氷山の一角で、これは被害届が出された件数のみです。被害にあった場合はどうか勇気を持って誰かに相談していただきたい」と添えたという。

また被害の20%は子供同士での事件だそうだ。スコットランド・スターリングシャー在住のシャノン・ルーニーさんは、あえて実名で事件について告白した。15歳の時に同級生の男子に学校のある収納庫に閉じ込められて性的暴行を受けたとし、加害者の少年は「性犯罪者」として登録されるとともに、社会奉仕活動が命じられたとのこと。また男子生徒が被害にあうケースも少なくない。15歳の時に3人の男子生徒に囲まれて性的暴行を受けたという少年は、加害者はいずれもスポーツ万能で学校の人気者であったためか、校長は「ラグビー部室にありがちな単なる戯れ」として簡単に片づけようとしたと話している。

性的暴力犯罪が低年齢化していることについて「英国児童愛護会(National Society for the Prevention of Cruelty to Children)」のジョン・ブラウン氏は、インターネットにおける児童ポルノの普及に取り締まりが追い付かない現状と関連があるのではないかと嘆く。内容も年々ハードコアなものと化しており、少しだけ年長の生徒たちがそうした児童ポルノのサイトにアクセスしていることへの強い懸念を示している。

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(TechinsightJapan編集部 Joy横手)