3人の息子を日本最難関と言われる東京大学理科III類(医学部)に入学させた母親が、雑誌の対談で主張した「受験に恋愛は無駄」という発言が賛否両論を呼んでいる。議論はネット記事などにも飛び火しているが、受験生とはいえ我が子の恋愛に口を出す母親は「教育熱心」なのか、それとも「親の自己満足」なのか。
作家で教職員の経験を持つ乙武洋匡氏は27日の『ワイドナショー』(フジテレビ系)に出演し、この母親の教育方針について持論を述べた。彼は「受験に恋愛は無駄」といった発言を含め、記事から“母親が頑張って(3人の息子を東大・医学部に)入れたんだ”と伝わり、そこに疑問を覚えたという。子ども達が自ら目標を見つけ東大への入学を望み、それを母親が全力で応援したならば異論はないが、乙武氏は「3人の子どもが親の所有物になっていないか、気になる」とかなり切り込んだ発言もした。
この話題の途中から、東大OGの佐々木恭子アナが登場。彼女は「東大の医学部に行くことが、幸せかどうかは置いといて…」と切り出し、この学部は母親がどんなにサポートして無理やり勉強させても、そんな簡単に入れるところではないと言い切った。定員100人という、東大の他の学部に比べても圧倒的な狭き門である。佐々木アナは「小さい頃から勉強が好きで、楽しく思い、自ら高みを目指したいと東大・医学部を目標にしなければ合格できない」と言い、3人の息子もどこかのタイミングで自分から目標にしたはずだと語る。そしてアスリートやオリンピックを目指す人の母親が、幼い頃から練習の送迎など熱心にサポートすると美談になるのに、勉強となると反感の声があがることを不思議に思うそうだ。
(TechinsightJapan編集部 みやび)