このほど米カリフォルニア州のある映画館で、上映中のとんだ悪ふざけ行為により来場者が出口に殺到。負傷者が出て病院に運ばれた。突然激しい音を立てたマシンに、人々はチェーンソーを想像したという。

カリフォルニア州オレンジ郡で8日午後11時前、ニューポートビーチの「Edwards Big Newport 6 ＆ RPX」というレジャー施設のシネマコンプレックス・スクリーン3で、悪質なイタズラ行為により来場者がパニックと化し、出口に急いだ者のうち3名が病院に運ばれたことを複数のメディアが報じている。

来場者は『The Gift』というサイコ・スリラー映画を鑑賞中であったが、突然3名の男たちが非常口から乱入して叫び声をあげた。彼らが手にしていたマシンは唸るような爆音をあげ、客席からは「チェーンソーだ！」の声が。来場者の多くが『テキサス・チェーンソー』という2003年の大ヒットホラー映画を想像してパニックに陥り、警報が鳴り響く中で出口を目指したという。

通報を受けたニューポートビーチ署の警察官が現場に駆けつけたが、その男たちの姿はすでに消えていた。激しい音を立てたマシンの正体は、“リーフブロワー”と呼ばれる落ち葉処理の集塵機であった。SNS投稿を目的に公の場でイタズラを展開し、その動画を撮影する若者があとを絶たないが、「“いたずら”の一言で笑って済ませてよいケースではありません」と映画館や警察も激怒しており、逃走した3名についての情報提供を市民に呼びかけている。

映画館を舞台に繰り広げられた無差別殺傷事件といえば、思い出すのはコロラド州オーロラの映画館で3年前に起きた銃乱射事件。死者12名、負傷者70名という陰惨なもので罪状は165にも上ったが、7日、アラパホー郡地裁陪審はジェームズ・ホームズ被告（27）に対し「仮釈放なしの終身刑」との評決に至ったことが伝えられている。

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（TechinsightJapan編集部　Joy横手）