犯罪の多い土地に暮らすアメリカの子供たちは、遅かれ早かれ銃の使い方を親から学ぶ時がくる。“教え方”そのもののハウツーを親もよく学んでから子供に教えるべき、そんな教訓となる暴発事故がフロリダ州で起きた。
2日夜、フロリダ州ブロワード郡デイビーで、娘が父親の放った銃弾で大ケガするというアクシデントが起きた。「これで身を守りなさい」と娘に銃の使い方を教えている中で誤射してしまったといい、娘は左腕に重傷を負って「ジョー・ディマジオ小児病院」に救急搬送された。命に別状はないが事件のショックが大きく、取材などは一切受け付けられない状況だという。
父親(子供の将来とプライバシーを考慮し、名前などは明らかにされず)は警察で事情聴取を受けた後、書類送検と決まり釈放された。隣人らはメディアの取材に、「パンという破裂音に子供たちが花火で遊んでいるのかと思い、外を見たら至るところに血が飛び散っていて、娘さんの白いジーンズが血で真っ赤に染まっていました」、「父親はとてもいい人。あまりにも残念なアクシデントです」、「銃を安全に使用する方法など12歳で教わる必要があるのでしょうか。クレイジーです」などとそれぞれの意見を述べている。
またデイビー警察のカスタネーダ巡査部長は、『CBS News』を通じて「銃を見たら実弾が入っているものとして扱うことが大事です。そして訓練はまず必ず空の銃で行ってください。セミオートマティック銃なら弾倉を取りはずしてスライドロックが後ろになっていることを確認し、リボルバーならシリンダーを開けてラウンドが空であることを確認しましょう。子供が何歳になったら銃の指導を受けるべきかはその子次第ですから、そこは親がしっかりと判断して下さい。ただご家庭よりシューティングレンジ(射撃訓練施設)を利用する方がずっと安全です」と市民に呼びかけた。また個人で使用する銃の管理についても、厳重な保管をと強く訴えている。
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(TechinsightJapan編集部 Joy横手)