サーフィン発祥の地ともいわれ、世界中の名サーファーたちが超ビッグウェーブに挑むことで知られるでタヒチのチョープー。そこでシリアスなワイプアウトが発生。ひとりの若き達人がまさに命をおとす寸前であったことが伝えられている。
命知らずのサーファーが集まるタヒチの恐るべきサーフポイント、チョープー。そこで22日、予期せぬワイプアウト(予期せずサーフボードから落ちること)により海に吸い込まれていったのは、ハワイからやってきたニッコロ・ポルセロさん(27)であった。超ビッグウェーブの到来にチューブライドに挑むも失敗したニッコロさんに巨大な波は容赦なく覆いかぶさり、彼はなす術もなく海中に沈められていった。
ニッコロさんが再び水面に顔を出したのは、数分間も経ってからであった。『サーフィンライフ』誌の取材に、「かつて味わったこともない荒々しい経験で、僕はこのモンスターに完全にヤラれたと感じました。装着していたライフベストなどすぐに吹き飛んでしまい、次から次へと来る波のせいで背中、膝、頭とサンゴ礁にいく度も体を叩きつけられました」と話したニッコロさん。あちこちから出血している体でやっとの思いで浜へ。だがサーフィンにすっかりとり憑かれている彼は、20分ほどすると頭痛から回復したと言い、ボードを抱えてまた海に戻って行ったという。
こちらは27日、YouTubeに“Niccolo Porcella at Teahupoo 2 – 2016 TAG Heuer Wipeout Entry – WSL Big Wave Awards”というタイトルで投稿されたその動画。まさに自然界の魔物を相手にする命知らずの男の姿である。
※ 画像はYouTubeのサムネイル。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)