バンコクを発ちトルコのイスタンブールに向かっていたトルコ航空機において、トイレの扉に「爆弾」の文字が大きく書かれ、インドの空港に緊急着陸していたことが伝えられている。
スワンナプーム国際空港(バンコク)を7日午前に飛び立ち、アタテュルク国際空港(イスタンブール)に向かっていたトルコ航空65便(エアバス330型機)の機内で爆弾予告の騒動が発生した。
インドのメディア『ndtv.com』が伝えているところによれば、トイレ内の鏡に口紅らしきもので“THERE IS A BOMB IN THE CARGO(爆弾が貨物室に仕掛けられている)”の文言が書かれていたとのこと。それにより同機は午後1時40分、テロ関連ほか航空機トラブルに優れた対処技術を有するインド・デリーのインディラ・ガンディー国際空港への緊急着陸が試みられた。
乗員乗客148名に怪我はなく、全員を降機させてからインド国家治安警備隊および空港警察が調査を開始。貨物室ではすべての貨物や乗客の荷物について検査がなされ、乗客一人ひとりへの聞き取り調査が行われた。しかし爆弾は発見されず、安全が確認された同機は午後6時ごろ再びイスタンブールに向けて飛び立った。
今年3月にも立て続けに爆弾テロ予告に振り回され、引き返しや緊急着陸を余儀なくされたトルコ航空の旅客機。いずれも今回と同様トイレにメッセージを残すというやり方で、そのうちの1件は成田(東京)行きTK52便。メッセージは「貨物室に“C4”(C4は軍用プラスチック爆薬のこと)」というものであった。ニセ情報が続いた後で本物が仕掛けられる可能性は捨てきれず、油断はならないのが現状である。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)