あるトークバラエティ番組で、流行語になった“プロ彼女”という定義に当てはまる女性をゲストに招き、タレントのYOUとお笑い芸人の山里亮太(南海キャンディーズ)がその実態をあれこれ聞き出した。当初は、“プロ彼女”という存在を快く思っていなかった2人。しかしインタビューが進むにつれ、その努力と行動力を称賛するまでになったYOUに対し、話を聞けば聞くほどドン引きする山里という対照的な考えに変わっていったのだ。
7月1日放送の『ねほりんはほりん』(NHK Eテレ)に登場した“プロ彼女”は筋肉が大好きなアスリート専門(?)で、今まで5人の有名スポーツ選手と付き合った経験があるという。その中には山里亮太が声をあげて驚いた「日の丸を背負って戦った」、あるいは「あるスポーツ業界の宝」とされている著名なスポーツ選手が含まれていた。
諸説あるが、芸能人やスポーツ選手といった有名人に狙いを定めて知り合うために人脈を作り、望み通りの男性と結婚する一般女性が“プロ彼女”と呼ばれている。今回番組に招かれた女性は田舎から上京し、一時グラビアモデルとして活動した経験を持つ。27歳の現在はコンタクトスポーツで日本代表にもなった男性と結婚し、幸せに暮らしている“元プロ彼女”ということである。
彼女は大物のスポーツ選手と知り合うために、六本木のクラブで自分のお金を出さずにVIPシートに座っているような女性らと親しくなることから始めたという。有名なスポーツ選手のスポンサーが主催するパーティーや飲み会に参加するためには、彼女らの仲間になって誘ってもらうことが早道だというのだ。そのパーティーに体のラインを強調する“勝負服”で出かけ、チャンスを逃さぬよう自分の魅力を最大限にアピールするそうだ。出会ってすぐに深い関係になることもあるらしいが、ゲストの女性は「そこから(交際が)始まっても良いじゃないですか」と全く気にしていない。
YOUが「努力家だ」と“プロ彼女”に感心したのは、2人のプライベートな時間には仕事以外の話題で男性に楽しんでもらうため、彼が何が好きで何に興味を持っているのかを徹底的に調べ上げていたことだ。相手に知られないようにリサーチするのは、決して簡単な作業ではない。しかし仕事に関係の無い時間をいかに充実させることができるかに、“プロ彼女”の手腕が問われるという。もちろん家事は完璧にこなすことも重要で、特にゲストの女性はアスリート食の勉強もしているようであった。
“プロ彼女”の話に途中から同調し始めたYOUの頭には、親しくしている若い女性らの言葉が浮かんだようだ。お酒を飲みながら「彼氏ができない」「うまくいかない」と相談されるのだが、よく聞くと彼女らは何の努力もしていないとため息をついている。そして「“プロ彼女=努力している人”であり、世間は誤解している」と素直に褒めていた。
一方で山里は、ゲスト女性の話に終始戸惑いドン引きしていた。“プロ彼女”の努力は認めていたが、「本当に相手を好きなのか?」「落とすだけが目的の“狩り”のようだ」とその出会いから結婚に至るプロセスには納得がいかないようであった。すると、YOUと“元プロ彼女”の女性は「ピュアだね~」「女性に幻想を持ちすぎ」と笑い飛ばす。普通の女性でも、意中の男性に振り向いてもらうために作戦を立てることは多かれ少なかれ、よくあることだと説明する。そして「悪いことじゃないよ、当たり前」とYOUにとどめを刺された山里、女性不信に陥らないかが心配である。
(TechinsightJapan編集部 みやび)