梅雨明けも各地で発表され、本格的な夏の到来だ。暑い、とにかく暑い。海に行くには時間がない、プールはいまいち刺激不足。涼と刺激を求め、テックインサイト記者・平原はづきが、同僚のみほりー記者とともにビキニに身を包み、冷房で冷えきった部屋を飛び出した。目的地は東京・お台場の「シンボルプロムナード公園 夢の大橋」。目指すはスライダーイベント「Slide the City JAPAN Aomi」だ。
ホテルや商業施設が立ち並ぶお台場の道路に突如出現した全長約300メートルの巨大なウォータースライダー。今年6月に同会場で行われ大盛況だったイベントが早くも緊急開催された。プールやテーマパークの中にしかないウォータースライダーを、都会のど真ん中で楽しめるのだ。
日差しが照り付ける「シンボルプロムナード公園 夢の大橋」の坂を上り、たどり着いた先には緑の長い長いスライダーがお目見えする。3日間で1万人の来場が見込まれるとあって色鮮やかな水着と浮き輪片手に多くの男女がスライダー待ちをしている。
暑さをしのぐため出動したキュートな水鉄砲隊「スプラッシュガール」からの攻撃などもあり待ち時間も飽きることがない。しかし、自分の順番が近づくにつれどんどん不安が押し寄せる。「浮き輪はどの位置で滑らせればいいですか?」「怖いですか?」「途中で止まったらどうしよう」など、記者の質問責めにも嫌な顔ひとつせず応えてくれる親切なスタッフ。その優しい対応に覚悟を決め「3、2、1、GO!」の掛け声とともにスライダーに飛び出した。
人によっては記者のようにスライダーの半分あたりで止まってしまうこともあるが、レーン途中でスタンバイしているスタッフが押してくれたり、自力で助走をつけスピードに乗るなど様々。スマホで撮影しながらゆっくり進む人や、思いっきりスピードに乗る人など皆思い思いの滑りで楽しんでいる。はじめは「意外に濡れないのかも」と考えていた記者だが、緩やかなスライダーの上から水が吹き出し300メートルの終点に辿り着くころには全身びしょ濡れ。もうこうなったら何度も滑りたい衝動に駆られる。コツもだいたい掴んだ。“よし、もう1回”と意気込んでいると、ゴールで参加賞の炭酸飲料が手渡された。暑さを忘れる爽やかな炭酸と吹き抜ける風に大満足のスライダー体験だった。
何よりスタッフの「楽しんで!」「盛り上がっていこう」などの掛け声や笑いはイベント参加者を笑顔にし、会場の一体感を盛り上げる。「都会のど真ん中の道路」を最高のエンターテインメント会場に変えてしまったこのイベントは参加者、スタッフなどその場にいる皆が作り上げていた。各所に撮影スポットも設けられており、お揃いの服装や楽しくポーズを決めるなど賑わっていた。記者もちゃっかりポージング。
「スライド・ザ・シティ」は8月15日と16日に西武ドームで開催されることも発表されており、今後は沖縄・長野・軽井沢・大分・別府をはじめ全国で展開を予定している。
(TechinsightJapan編集部 平原はづき)