中国の福建省で8日、幼稚園教諭が園児の耳に大型ホッチキスの針を刺すという恐ろしい虐待の事実が発覚した。その教諭ばかりか園長、副園長も警察当局に身柄を拘束され、事件後は休園が続いているため保護者らの動揺は大きい。

このほど福建省三明市の幼稚園で、教員が4歳児の耳を大型ホッチキスでふさぐという信じがたい虐待事件が起きたことを英メディア『dailymail.co.uk』が伝えている。男児が入浴の際に左耳の激痛を訴え、その耳介に金属製の太い針が刺さっていることに両親は大きなショックを受けたという。

男児は病院で治療を受けたが、「ランチの時間に先生に叱られ、耳にホッチキスを強く当てられた」などと説明したため両親は通報。警察当局はLanという女教諭の身柄を拘束して事情聴取を行い、幼児虐待事件としての起訴を検討している。虐待の動機について、Lanは口を閉ざしているという。幼稚園はLanを解雇し、福建省教育局の職員が謝罪と見舞いのため男児の家庭を訪問したが、当局が園長と副園長に対する事情聴取を続けているため休園の状態が続いている。

安全な管理に慎重を期しているハサミやカッターに比べ、非常に身近なところに置いてあることが多いホッチキスやガムテープ。洋の東西を問わずだが、教育者がそれらを手に「オシャベリしている子はお口を閉じちゃうよ」などと脅す、あるいは実際に行動に移してしまう事件の話はなかなかなくならない。

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（TechinsightJapan編集部　Joy横手）