雷鳴が激しい時は自宅でじっとしていればまずは安全、と考えがちである。だが金属類に触れない、家電製品はできるだけ電源を切る、そうしたことも忘れてはならないようだ。落雷被害が多発するこれからの時期、米テキサス州から恐ろしい話題が飛び込んできた。
テキサス州で先月25日、15歳の高校生メイシー・マルティネスさんが予想外の落雷被害を体験した。命は無事であったが相当の後遺症に苦しんでいるとして、このほど両親とともに『FOX7 News』のインタビューに応じ、恐怖の瞬間を語っている。
「竜巻警報が発令されたため両親とともに避難所に向かうことになり、お菓子を持って行こうと自宅の冷蔵庫を開けたところ、雷が私の体に落ちました。足の感覚が失われて冷蔵庫の取っ手を握ったまま動けなくなり、ただ震えていました。」
「運ばれた病院では背中と腕に落雷の痕が発見されました。後遺症は腕のしびれ、ひどい脱力感と疲労感です。医師からは肝臓や腎臓の機能についても観察が必要だと言われています。」
隣人の証言および外壁の深刻なダメージから、雷は屋根を通じて上から落ちたのではなく、地面を這うようにして横方向から襲ったことが判明。家の中の家電製品はどれも焦げてしまったという。また、メイシーさんの体を冷蔵庫から離した父親のアンソニー・ビジャレアルさんも、右腕にゾクゾクとするような違和感と痛みを訴えている。
米国立測候所は、昨年26名が落雷で命を落とし、負傷者数は毎年200~300名にも上ると発表している。世界各地で落雷被害が多発しているこの時代、家族と家電の安全を守るため一軒家であっても避雷針やサージプロテクター(耐雷変圧器や避雷器)の取り付けを検討する必要がありそうだ。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)