エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】保田圭が『しくじり先生』で苦難の日々明かす。「折れない」心にファン急増。

保田圭がバラエティ番組『しくじり先生』に先生として出演。モーニング娘。で“オチ要員”として脚光を浴びるまでの苦難や、さらに卒業してからプライベートで味わった辛い恋愛体験を赤裸々に語った。その言葉の数々に胸を打たれた視聴者も多く、モー娘。時代からのファンだけでなく、アイドルに興味がなかったという人からも「ファンになりました」と反響が起きている。

現在、音楽バラエティ番組『UTAGE!』(TBS系)に出演している保田圭。同番組のMC中居正広が、かつて石橋貴明(とんねるず)とMCを務めた『うたばん』(2010年3月23日に終了)こそ、モーニング娘。時代の保田圭を救った番組だった。

5月25日放送の『しくじり先生 俺みたいになるな!!』(テレビ朝日系)で保田圭は、17歳でモー娘。としてデビューしたものの集合写真の撮影で「みんな私よりカワイイ」と気づいて以来、自分の居場所を模索して悩んだことを明かした。

安室奈美恵を目指してクールにすれば“暗い”と思われ、もっと自分をアピールしようとテレビ番組などでカメラ目線に徹すると“必死すぎて引く!”と言われる。自信がなくなるにつれてトークでもしゃべれず、空気のような存在“エア圭”と呼ばれ、マネージャーには「もう、一生しゃべらなくていい。しゃべることを諦めなさい」とまで告げられた。そんな日々が続き「誰にもグチれず毎日、独りで泣きじゃくった」という。

だがある日、インタビューで「好きな食べ物は?」と問われて「白子と軟骨」と答えるとスタッフが大爆笑した。「ここだ!」と直感した保田圭はアイドルを演じるのをやめて“オチ要員”へと突き進む。それを確固たるものにしてくれたのが『うたばん』なのだ。彼女は当時を振り返り「タカさんと中居さんには本当に感謝している」と語った。

「モー娘。の絶対的いじられエース」となった彼女は、達成感を持ってグループを卒業できたのだが、実はそれからさらなる苦難が始まる。

晴れて恋愛解禁となった保田圭は婚活に取り組んだ。ところが男性と手をつないで歩いていると、彼の知り合いに会った途端に手を離すではないか。実はモー娘。時代にも出会った男性から「保田圭が彼女じゃ恥ずかしいでしょ」と言われるのが常だった。彼女を利用して「石川梨華ちゃんを呼んで食事でもしない?」とモー娘。のメンバーと近づこうとするケースも多い。合コンでは他の女性参加者が飲めないと主張する中、保田は飲んで盛り上げ挙句につぶれてしまう。しかも男性ばかりか女性陣も彼女をほったらかして、1人だけ置いていかれたこともあった。

卒業後もモー娘。時代の“オチ要員”イメージが残っているので、プライベートで「女として見てもらえない」現実が待っていたのである。

しかし保田圭は、生徒達に「折れないことが大事」だと力強く言い切った。やがて彼女は、今の夫であるイタリア料理研究家の小崎陽一さんと出会うこととなる。彼はモー娘。に詳しくなかったため彼女が“オチ要員”であることなど知らず、そのままの保田圭を見て好きになってくれたのだ。保田は「男の人って、中身をちゃんと見てくれるんだ」「折れずに進めば、神様は見てくれている」と実感した。

「人それぞれ、その人にしかできない役割が必ずある。別にキレイだからアイドルではない。その人がいることで、誰かが元気になったり、笑顔になってくれたり、幸せになってくれればその人にとってはアイドルである」と持論を語る保田圭。“自分の居場所がない”と嘆く人々へ「ビリ(最下位)の自分でもきっと誰かの一番になれる」と言葉を贈った。

彼女の『保田圭オフィシャルブログ「保田系」』には放送を見た人から多くの反響があり、「アイドルに興味とかファンでもなかったけれど…『折れない』。誰彼が言ったところで心を打たれないような安っぽい言葉でも、保田圭が発したからこそ私、涙がこぼれました。今の貴女には他のメンバーには無い温かなオーラを感じます」とモー娘。ファン以外で感銘を受けた人も多い。

「36歳独身婚活中です…『折れない』この一言重くて強いです」「今の私の心にバッチリハマり、心が揺れ動き涙が止まりませんでした…いつか、自分にもスポットライトが当たるように折れずに頑張りたいと思います」「そんな気持ちでモー娘。やってたなんて初めて知りました。最下位だったというのも、結婚してからの活躍は最終コーナーでマクって、直線で他メンバーを引き離して1着ですよ! 真面目にやってれば、いいことあるもんですね」など続々とコメントが寄せられている。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)