ミュージシャンのGACKTがパリのホテルビュッフェで露骨な人種差別に遭い、店員にフランス語で抗議し説明を求めた姿勢にネットでは称賛の声があがっている。ある番組でこのGACKTの話題から“理不尽な目に遭った時、抗議するか?”と問われると、「抗議しない」と答えた出演者は多い。“揉め事は避けたい”という思いは一般人以上に強いようだ。
4月2日放送の『白熱ライブ ビビット』(TBS系)で、MC・真矢ミキと三輪記子弁護士は理不尽な目に遭った時は抗議“する”と答えた。弁護士は職業柄うなずけるが、真矢は「この職業は何を言われるか、わからないから」と言い、国内ではマスクをつけて、外国でも日本語で抗議するらしい。“しない”派はMC・国分太一(TOKIO)、千原ジュニア(千原兄弟)、元プロ野球選手の石井一久、吉田明世アナ。そして周囲が“意外だ”と驚いたのが、「夜回り先生」こと教育者の水谷修氏である。
水谷氏は他人が理不尽なことをされているのは黙っていられないが、自分のこととなると何も言えずに引き下がってしまうことがあるという。先日も、あるテレビ番組に出演した後ラーメン店に入ると、「お、さっきテレビ見ていたよ」と厨房の男性に声をかけられた。だが水谷氏が頭を下げて挨拶すると、思わぬ言葉が店主から返ってきたのだ。「何だ、あのコメントは! そういうことを言うから、ガキをのさばらせるんだ!」と怒り出し、「あんたには食わせない、帰ってくれ」と店を追い出されたという。水谷氏は「すみません」と店を出たものの、なぜ自分が謝らなければならなかったのか―という疑問が、あとになって湧いてきたそうだ。
そんな水谷氏だが、2年前に家族も一緒に訪れたパリで、食事に入る店ではいつもアジアやアラブ系の人たちと、白人の人が座る席が分けられていたことを、GACKTの話で思い出したという。今も昔もパリを訪れる日本人は多いものの、人種差別に遭った体験談がまだまだ聞かれるのが非常に残念である。
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(TechinsightJapan編集部 みやび)