エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】鈴木奈々のキャラが着実に成長。“おバカ”はやっぱり計算なのか?

鈴木奈々が最近、リアクションの良さで注目されている。これまでは“おバカ”キャラで売り出してきた彼女だが、少しずつアピールする内容が変化しており、タレントとして成長を見せているのだ。もし、意識的にそうした戦略をとっているとすれば“おバカ”から一転、“計算”できる女という可能性も出てきた。

バラエティ番組『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)で“クイズ鈴木さん”というコーナーを持つようになった鈴木奈々。4月12日の放送では“クイズ鈴木さんインザワールドinヨーロッパ”と題してオランダやドイツで体を張ってクイズに挑戦した。

クイズの問題は「ゴムと鉄球を使ったオランダで人気のスポーツとはどんな競技でしょう?」や「こちらの方は、人間を○○人間にすることができる。さて何人間にするでしょう?」、「彼はこのストローを使ったある特技を持っています。それは何でしょう?」といったもので、不正解でも鈴木奈々の“おバカ”ぶりはあまり感じられない。

ただ、それぞれにアトラクションが用意されている。体に強力なゴム紐を結びつけた状態で鉄球をどちらが遠くに置けるかを競う、オランダ発祥のスポーツ“バンジーラン”でゴムに引っ張られて何度も転がったり、棒を使って川を飛び越えるオランダの伝統的なスポーツ“フィーエルヤッペン”で見事に川を越えたりする、体を張ったクイズ企画なのだ。

中でもウエットスーツ姿で強力なカタパルトで池にはね飛ばされた時には、まるで走り幅跳びをするカール・ルイスのように両手両脚を鮮やかに動かして宙を駆けながら水へ落ちていった。子どもの頃から陸上競技が好きだったという彼女は体を使った躍動感溢れるリアクションが上手く、それが評判となっている。

また、ボディペインティングによって人間と景色を同化させ“透明人間”のように存在感をなくすアートにも挑戦した。水着姿になって体中に色を塗られ「こんなに体を触られたのは久しぶり」とくすぐったそうにする、ちょっぴりセクシーなシーンも見られた。“クイズ鈴木さん”はモデルならではの彼女の可愛さと運動が得意なことを見事に引き出したと言えるだろう。

鈴木奈々がメディアに登場した頃は彼氏とのラブラブ写真を公開したり、漢字が読めないなどの“おバカ”エピソードで売り出した。その後も彼氏との結婚願望を切々と語り、めでたくゴールインしてからは夫婦生活を明かすなど話題づくりに余念がない。一方で“おバカ”キャラも学力的なものだけではなく、常識外れなマナーや言動などへと幅を広げている。

その一方では、2012年にバラエティ番組『ロンドンハーツ』(テレビ朝日系)で50mを7秒46で走ったり、2013年にはホノルルマラソンに出場して完走するなど少しずつ運動面でのアピールもやってきた。それが“クイズ鈴木さん”で実った形だ。

彼女はトークで同じ内容を2度繰り返すのが特徴だが、けっこう長いフレーズも一言一句違わず繰り返すことがあり、ウケ狙いで意識的にやっていると思える節もある。そうした“計算”の上でここまでの人気を得たとすれば、鈴木奈々は単なる“おバカ”ではないということになる。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)