秦基博の新曲『水彩の月』のミュージックビデオが完成した。同曲が主題歌となる映画『あん』の河瀨直美監督が16mmフィルムで紡ぐ映像が、秦の歌声とシンクロするようにナチュラルで引き込まれる作品となっている。
『水彩の月』は、5月30日に全国公開される河瀨直美監督の最新映画『あん』(原作:ドリアン助川、出演:樹木希林、永瀬正敏、他)の主題歌として監督からの熱いオファーを受け、秦基博が書き下ろしたものだ。そのミュージックビデオ(MV)を今度は秦サイドから依頼し監督が快諾、撮影は河瀨監督が居を構える奈良県の原生林を中心に監督自身が16mmフィルムなどをまわしながらおこなわれた。
河瀨直美監督は「被写体としての秦くんは、やっぱり歌い始めると絵になるなと思いました。普段だと本当に気を抜いている感じというか、それが魅力なんですけど、奈良の街を歩いていてもオーラを消しているのかほとんど誰にも気付かれないのが、歌い始めるとパァーっと惹き付けられる感じがしました」と彼の印象を語る。
また、秦基博は「大自然に抱かれて気持ちの良い撮影でした。一度に3分までしかまわすことの出来ない16mmフィルムでの撮影は、間違えていけないという独特の緊張感もありました。そういうドキドキの一発勝負な感じが、どういう仕上がりになるのかとても楽しみです」と撮影を振り返った。
完成した『水彩の月』MVは、秦の所属するOffice AugustaのYouTubeチャンネルで4月28日に公開された。早くも話題となっており、視聴者からは「いいね~、歌詞だったり曲調もミュージックビデオに凄くマッチしていて落着く雰囲気が素敵!!」、「歌うたびに白い息が出てるの、映像としてはすごく幻想的でいいんだけど、もしかしてめっちゃ寒いのでは…秦さんめっちゃ薄着ですけど…」などの感想が寄せられている。
秦のライブでも聴いたというファンは、MVを見て「なんて言ったらいいか、こっちが言葉じゃ足りないくらいですよ。こういう秦さんならではのメロディーラインやっぱ最高です」と感動しており、他にも「語尾のかすれやサビの絶妙な声のザラつきにじーんとくる」、「『あん』タオル持ってかなきゃだ…」とすでに涙腺がホロリとする人が続出している。
2014年は、映画『STAND BY ME ドラえもん』の主題歌『ひまわりの約束』が世代を超えて支持を集め、記録的な大ヒットとなった秦基博。2015年も映画『あん』とともに、主題歌『水彩の月』の切ない歌詞と美しいメロディー、そして秦の優しい歌声が多くの人の心を震わせることだろう。
『水彩の月』は、5月11日より着うた(R)の先行配信がスタートする。6月3日にリリースされるシングル『水彩の月』の初回生産限定盤についてくる特典DVDでは、河瀨監督が秦基博の密着映像を撮影しており、『秦基博×河瀨直美 ~もう一度君に会えるとしたら~プライベート映像』 として収録されるのでこちらも注目したい。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)