17年前、南アフリカ・ケープタウンの病院で、母親の腕に抱かれていた生後3日目の女児が誘拐された。そして時は流れ、誘拐された赤ちゃんは本当の家族と偶然出会うこととなった。
1997年4月末、ケープタウンの病院で生後3日目の女児が母親に抱かれていた。しかし母親が眠っている隙に、女児は何者かにさらわれてしまったのだ。家族はその後3人の弟や妹をもうけたが、毎年女児の誕生日になると主役のいない誕生日パーティを祝い、娘が帰ってくることを信じていた。
2010年、地元紙のインタビューを受けた女児の父親は「娘は生きている。なんとしてでも探し出してみせる」と答えている。その5年後の2015年、父親の言葉通り女児は無事に戻ってきたのである。
女児は現在17歳となり、ケープタウン・ラベンダーヒルにある高校に通っていた。そこに今年1月から、彼女の生物学的妹に当たる女子が偶然にも同じ高校に入学。すると、2人があまりにも似ているということが生徒たちの間に広まった。妹はそのことを両親に告げると、自宅に遊びに来るようにさりげなく誘い様子をうかがうことにした。両親は一目見るなり少女が自分の子供であると確信し、警察に通報したという。
DNA検査の結果、17歳の少女は誘拐された女児であることが判明し、警察は少女を育てた50歳の女を逮捕した。この女と被害者家族の家は数キロしか離れておらず、逮捕された女とその夫との間に子供はいなかった。
2月27日、裁判所に白黒のストライプのセーターを着て現れた女は、「私たち夫婦がこの子を育て、面倒を見てきた」と主張。少女は現在、カウンセリングを受けている。
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(TechinsightJapan編集部 FLYNN)