映画『ワイルド・スピード SKY MISSION』の制作中だったにもかかわらず、2013年に壮絶な事故死を遂げたポール・ウォーカー(享年40)。同映画の上映会に出席した俳優ヴィン・ディーゼル(47)が、「俳優人生の中で、最も辛い作品になった」と胸中を明かした。
このほど米ロサンゼルスにて『ワイルド・スピード SKY MISSION』の上映会が行われ、主演俳優ヴィン・ディーゼルがこのように語った。
「ある意味、こんなに辛い映画作りは初めてでした。この映画で描かれている人間関係…それは全てリアルなものなのですから…。」
同シリーズの人気俳優だったポール・ウォーカーは2013年、友人がハンドルを握る車に乗り込み事故に遭った。車は街路樹等に激突・大炎上し、ポールは大怪我と火傷によりこの世を去ってしまった。映画撮影中の悲劇とあって撮影続行が危ぶまれたものの、キャストとスタッフは執念で撮影を再開。ようやく完成した映画だけに、ヴィンをはじめとする役者達もこの作品には強い思い入れがあるという。ヴィンは上映会場で、声を詰まらせながらこう続けている。
「あの悲劇が起きた日、俺は親友を失いました。“brother”を亡くしたのです。」
「どうか忘れないでください。この映画を、俺達は心をこめて制作しました。この映画は俺達からのギフトなんです。」
さらにヴィンはスクリーンに映るポールを指さし、じっと見つめながら「この映画は俺の“brother”のために撮り終えたものです」と述べた。
ポールの死後、ヴィンは事故現場に直行。詰めかけたファンにお礼を言い、ポールの母とも対面し泣き崩れたという。「大事な人を失って、あなたも辛いでしょう」とかえって慰められたヴィンは、その後他のキャストらと撮影を再開。撮影を終えた今も、ヴィンは時折ポールの写真をSNSにアップし親友の冥福を祈っている。
※画像は、facebook.com/VinDieselのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)