出産後の病室には華やかなバルーンやおむつケーキ、ぬいぐるみが飾られ、自宅に帰れば真っ白なべビーベッドに寝ている赤ちゃんや遊びに来てくれた芸能界の友人らの写真。ママタレントとしてスタートした彼女らのブログの多くは、夢物語のような日常ばかりが目に付くものだ。しかし、ママタレントの世界に降り立ったばかりのお笑いコンビ・北陽の虻川美穂子(40)のブログは違う。育児にてんてこ舞いの彼女は現在の自分の姿を見せることができず、実家の壁に貼ってあった大相撲の人気力士・遠藤関のポスターをブログに掲載するなど、混迷した状況が続いている。
虻川美穂子のブログ『はれ時々あぶ』によると、長男を出産後すぐに実家に帰り1か月間ほど過ごしたようだ。家事を負担してもらいながら“完全母乳を目指し”、ひたすら3時間ごとに母乳→ミルク→搾乳を繰り返していたという。“真面目で不器用”代表のような虻川はその間、「頭は母乳でいっぱい、目は血走り」、「髪はボサボサ、出産してからの記憶が曖昧」という状態で子どもの1か月検診に行き、助産師から“ミルクの量を増やしたら?”とアドバイスされている。
実家から自宅に戻り、ほとんど一人だけの育児が始まった虻川。「もう夕方だ、毎日がダッシュだ」、「何をするにも、野球で言うところの盗塁を狙っている感じ」と綴った文面から、焦っている姿が目に浮かんでくるようだ。そんな状態でブログを更新するものだから、写真は食べかけと思われるさつまいもだったり、目覚まし時計のアップだったりする。おむつ処理用品の写真も載っているが、多くのママタレントはブログ読者のために用途やメーカー名まで書くのに、虻川は“臭いを閉じ込めてくれる便利な物”という紹介だけ。育児経験の無い人が見ると、何の容器なのか首をかしげるだろう。
3月22日のブログにはギャン泣きする我が子を放置しておけず、気が付けば一日中抱っこしていたことが綴られている。この日は母乳を与え、赤ちゃんが寝たのを見計らって入浴したそうだ。もちろん急いで風呂を上がったのだろうが、長男はギャン泣き。慌てた虻川は、真っ裸でミルクを作り飲ませたらしい。“ゆっくりお風呂に入りたい”という彼女の思いは、育児中のママからよく聞かれる願いでもある。
ママタレントの育児ブログは良いことばかり書かれていて、読むとかえってストレスになる―という声が聞かれることもある。そんなママには、夢や憧れは感じられないかもしれないが、共感できる気持ちや状況が満載の虻川のブログをオススメしたい。
※画像は『北陽 虻川美穂子オフィシャルブログ「はれ時々あぶ」』のスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 みやび)