「自分の肌に人の歯が刺さる感触、顔からとどめもなく吹き出す血。思い出すのも不快になる、なんとも言えないものでした…」。こう話す米サウスカロライナ州在住の女性。彼女は破局によりある男を激怒させ、鼻を噛みちぎられてしまったというのだ。

サウスカロライナ州マートルビーチの病院に今月7日、1人の女性が鼻の先を失い大変な出血を伴って運ばれてきた。女性は2人の子を育てているミシェル・メッサーさん。彼女の鼻に噛みついたのは獰猛な犬ではない。この事件で逮捕されたのは、クリス・キャンベルという事件の数週間前までミシェルさんと交際していた男であった。

破局していた2人は7日に開かれたあるパーティで偶然再会したが、「少し話をしたい」というクリスの願いで揃ってミシェルさんの車に乗り込んだ。だがそこでクリスは豹変し、ミシェルさんの顔を中心に全身を殴り、「お前を殺してやる」と首を絞め、顔の中心に噛みついたという。ミシェルさんはやっとのことで車から離れ、目撃者の通報により助けられた。

この画像は地元メディア『WMBF-News』が伝えているその記事のスクリーンショット。DV傾向の強い男との交際が、どれほど危険と恐怖を与え暗い影をもたらすか。未来ある若い女性たちにその実態を知ってもらいたかったミシェルさんは、テープを外して痛々しい鼻をカメラの前で披露した。

インタビューで彼女は、「なぜあそこまで手荒いことをするのでしょう。彼が刑期を終えてまた私の目の前に戻ってくるのが怖い。法に従って大人しくしているような男ではありません。この闘い、恐怖からいつ解放されるのでしょうか」と強い不安を口にした。検察当局は、ミシェルさんの証言をもとに扱いをDV事件ではなく殺人未遂事件に切り替え、クリスには厳刑を求めたいとしている。

※　画像はwmbfnews.comのスクリーンショット。
（TechinsightJapan編集部　Joy横手）