海外発!Breaking News

writer : tinsight-yokote2

【海外発!Breaking News】女の赤ちゃんが体内に双子を宿して誕生! 香港の医学誌に驚きの発表。

こちらでは周産期医療の現場で確認された非常にまれなケースという話題をたびたびお伝えしてきた。だが香港から伝えられたこの話題にも驚きを隠せない。なんと女の赤ちゃんが体の内部にほかの赤ちゃんを宿して誕生したのである。いったいなぜ!?

2010年に香港の「クイーンエリザベス病院」で産まれた女の赤ちゃん。このほど病院が、その子が体に双子を宿して誕生していたことを『Hong Kong Medical Journal』誌の最新号に発表し、話題は瞬く間に世界に広まっている。生後3週間目でその摘出手術は成功しており、胎児にはへその緒、手足、皮膚、胸郭と骨、腸、脳の組織が確認されたという。

世界保健機関(WHO)はこうした胎児の存在を悪性に転じやすい成熟奇形腫と位置付けていたが、胎児が2人分であったことから病院側は「多胎妊娠に起きた極めて稀な現象」と異なる見解を示している。この子たちはおそらく3つ子で、うち2人は早いうちに成長が止まり、順調に成長したその女の子の体に彼らの組織がどんどん吸収され、そこで育ったのであろうとまとめている。こうしたケースは新生児50万人につき1人の確率で出現するが、これまで確認されている例は200と少ないという。また摘出された胎児の大きさは妊娠8~10週相当と極めて小さく、妊娠中の超音波診断で発見できる大きさではなかったとしている。

※ 画像はshanghaiist.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)