韓国の「済州ラブ・ランド」をご存じであろうか。愛を確かめ合う男女をテーマに多数のセクシーな芸術作品が並ぶテーマパークである。そこに女性たちが訪れて大はしゃぎしていることに、どうやら台湾も目をつけたようだ。
この画像は英メディア『independent.co.uk』が伝えているその記事のスクリーンショット。韓国済州島の観光スポットとして、2004年に開園した「済州ラブ・ランド」という愛と官能のテーマパークである。ターゲットにしているのはオトナの女性たち。特に陰茎のオブジェは大人気で、中年女性たちが黄色い悲鳴をあげてむらがり、またがり、楽しそうに記念写真を撮影するそうだ。
このテーマパークの人気に着目したのは台湾・西南地区の沿岸観光協会で、同じようなテーマパーク&ホテルを『Romantic Boulevard』の名で沿岸部に建設中だという。同観光協会のShih Chao-hui氏は『ウォール・ストリート・ジャーナル』紙に、「皆さんに台湾を愛してもらいたい。そしてカップルには台湾でタップリと愛を確かめ合っていって欲しいと思います。その気になればすぐに行動してもらえるよう横にホテルを建てるのです」と茶目っ気たっぷりだ。こちらはヒトばかりか動物の交尾についてのオブジェも飾っていくそうだ。
ヨーロッパではかなり古くから、男性自身を象ったオブジェが「ファルス」と呼ばれて愛されてきたが、アジアはその点ではかなり奥手。また性交を表現する芸術作品については教育、宗教、モラル、いろいろなものが妨げとなることは否めない。だがこのオバチャンたちの楽しそうな顔、はしゃぎぶりである。台湾の観光協会に限らず、新たに何らかのビジネスヒントを感じ取ったというアジアの企業家も多いのではないだろうか。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)