海外発!Breaking News

writer : tinsight-yokote2

【海外発!Breaking News】中国で出産ラッシュ? 8時間で11人を取り上げた助産師が倒れる。

中国の病院でこのほど、大変な出産ラッシュに女性の医療スタッフが倒れてしまったことが報じられた。彼女はその日だけで11件もの出産に立ち会ったという。

中国・浙江省台州市の「温嶺市第一人民医院」で1月25日、休む間もなく出産に立ち会った助産師のXuさんが11人の赤ちゃんを取り上げたところで低血糖症状に見舞われ、気を失って倒れてしまったことを『Wenling Daily』紙が伝えた。過酷な労働が連日続く中であっても、陣痛や出産は時間を選ばずにやってくる。Xuさんはその日も午前0時から分娩室に入り、8時間半にわたり8件の自然分娩と3件の帝王切開に立ち会った。倒れたのはその11人目を取り上げた直後であったという。

一人っ子政策の影響で出生率がかなり低下した中国だが、若者たちの結婚・子作りへの願望は強く、また政府は少し前に一人っ子政策の緩和を発表し、これは働き手がひとりでも欲しい農村部で特に歓迎されている。一部の産科ではこうして医療スタッフが悲鳴を上げるほどの事態となっていたのだ。

ちなみに中国は今、世界一の帝王切開出産国となっている。自然分娩との比率は50年前には約5%であったが、いつしか60%にもおよんでしまった。その理由は医療費。自然分娩よりはるかに高い額を請求できるため、自然分娩で産めるであろう妊婦にも帝王切開を提案してくる病院が多いという。中国ではこうした背景をもとに、より評判のよい産科に妊婦が集中する傾向が日本以上に強いのかもしれない。

※画像はchinadaily.com.cnのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)