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writer : flynn

【海外発!Breaking News】アパルトヘイト時代に多数の黒人を殺害した暗殺部隊リーダー、仮釈放へ。(南ア)

アパルトヘイトの“極悪人”として知られるユージーン・デコック(Eugene de Kock)受刑者が服役20年目で仮釈放されることが発表された。デコックはアパルトヘイト時代に警察の秘密組織であったフラクプラース(Vlakplaas)にて、反アパルトヘイトの黒人活動家らを逮捕し監禁、拷問、殺害の罪で服役していた。

デコックは現在66歳。警察官だった彼は1985年に反アパルトヘイトの動きを鎮圧するための部隊「対ゲリラユニットC10」隊長に任命された。そして黒人活動家らを逮捕という名目で人里はなれた農場へ連れて行き、拷問の挙句に殺害。実際に殺害された黒人の数は、現在も不明である。

1996年、デコックは6件の殺人で終身刑を2つ、その他の罪でさらに212年の服役刑を言い渡された。その後、2007年のラジオインタビューにて、デコックはアパルトヘイト最後の白人大統領F.W.デクラーク氏について言及。デクラーク氏が殺人を示唆したと主張し、「デクラークの手は血に染まっている」と語った。2010年、プレトリア中央刑務所でズマ大統領と密会したデコックは、アパルトヘイト時代に「罪を犯したが何の罪にも問われていない人物」についての情報をズマ大統領にリークしたと言われている。

2012年には、デコックと犠牲者遺族との面会が実現した。ある家族はデコックの謝罪を受け入れたものの、拒否した家族もいたという。彼は昨年7月に仮釈放を申請したが、遺族との話し合いがまとまらず却下されていた。そして今年の1月30日、裁判所はデコックの仮釈放を認めたことを発表した。

今回の釈放というニュースで、国民の意見は真っ二つに分かれている。「アパルトヘイトは終わった。もう十分に償ったのではないか」という人もいれば、「私たちはまだアパルトヘイトの影響で苦しんでいる。彼は社会に戻るべきではない」という声もある。

※ 画像はtheguardian.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)