アニメ『団地ともお』の最終回が放送され、ネットでは惜しむ声が溢れている。最終回と知らずに観た人も多く「団地ともお終わりかい!」とショックを受けたようだ。この日放送されたのは、「女性教師の苦悩」と「ともおのお父さんの奮闘」を描いた2本で、くすりと笑ってしみじみと感動する内容だ。『団地ともお』らしさを前面に出した“神回”と言えるラストとなった。
アニメ『団地ともお』はNHK総合で2013年4月6日に第1話が放送されて以来、「一度観てハマった」という人も多く、じわじわとファンを増やしていたが、2015年2月7日に最終回を迎えた。
この日放送された第78話は、『アフターケアも大事ってことともお』と『不器用ですからともお』の2本だ。『アフターケアも大事ってことともお』はテレビニュースで“小学生「将来なりたいもの」全国ランキング”が1位「狩人」、2位「魔法使い」、3位「宇宙飛行士」、4位「神」と伝えられるのを、ともおのクラスの担任が観るところから始まる。そんな、小さなお笑いがところどころに入るのが本作の面白いところでもある。
『不器用ですからともお』では単身赴任するお父さんが久々に帰って来て、家族4人で過ごす。ともおが作った工作を見て父親としてなんとかせねばと奮闘するお父さんの姿を描いたもので、ほとんど顔が映ることのないお父さんの顔や全身が(ハッキリとは描かれていないが)明らかとなる。ツイッターでは「最終回だから、お父さんの出番が多かったのか…」、「やっとお父さんの顔見られて満足。大佐と同じ顔じゃねーか!」とつぶやかれている。
他にもショックを受けた視聴者から「団地ともお、なんで終わっちゃうの…?」、「なんで終わりなの。面白いのに。なんでやの…」、「嘘だろ? 嘘だっていってくれよ、もう何を楽しみに、癒しに、わたしは一週間頑張れば良いの?」、「団地ともおロスが想定以上に大きくて、すぐには立ち直れそうにない」などのつぶやきが溢れている。
中には「団地ともお終わるとかマジないよ。あれは、ほんとにみんなに見てほしいアニメだね」、「最終回が、淋しくてなりません…、大人も楽しめるアニメーションではなかったかと。面白かったです!」、「最後のエピソードに『将来の夢』と『親子の絆』を持ってくるところに、制作者の原作に対する愛情を感じました。いいアニメ」と内容を高く評価する人もいた。
最終回のエンディングではともお、お母さん、お姉さんの3人がいつものように登場して「団地ともお! お楽しみに!」と告げた。アニメ『団地ともお』は4月9日よりNHK・Eテレにてセレクションが再放送される予定。なお、原作の漫画『団地ともお』は『ビッグコミックスピリッツ』で引き続き連載される。
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(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)