“愛”をテーマにテックインサイト編集部が有名人に話を聞く4回シリーズの3回目は、「ゲームは日課」、「コスプレ大好き」、「料理は図工」と想像力豊かなタレント・モデルの加藤夏希だ。昨年6月、一般人男性と結婚し幸せオーラ全開の彼女に、気になる新婚生活や、これからのことを聞いてみた。
<結婚してオンとオフができるようになった>
――新婚の加藤さんですが、結婚して気持ちの面で変わったところはありますか?
■加藤:(結婚前は)仕事に行って家に帰ると役の状態のまま仕事モードが多かったんです。でも今は家に帰ると全く違う空間が待っているので、それが大きな変化ですね。家は家、仕事は仕事、オンとオフがしっかりできるようになりました。
<「好きだよ」「愛してる」「ありがとう」言葉で必ず言ってくれる>
――ご主人から愛されていると「愛」を感じる時はどんな時でしょうか?
■加藤:今の段階でもまだ「好きだよ」とか「愛してる」と言葉にしてくれますね。若干、挨拶のような感じにもなったりしています。私はあんまり言わないけど(笑)。洗い物や洗濯など家事に対して「ありがとう」って必ず言ってくれますね。
<ゲームを通じて理解し合える関係が楽>
――今のご主人に一番惹かれたところは何でしょうか?
■加藤:一番惹かれたのは趣味が一緒、そうゲームです!(笑) ハワイに行った時も「やっているゲームの景色と似てるよね」とか例えの表現がお互い理解できるので、楽に楽しく話せますね。ハワイにはゲームを持っていかなかったのですが、お互いに2日目の夜に持ってくればよかったねって(笑)。
<料理は想像>
――お料理を頑張っているとのことですが、シチューが回鍋肉になってしまったと聞きましたが、経緯を教えてくれますか?
■加藤:うまくいかないというか。あはは。本は見ないで想像ですね。これが入っていそうだとか、ラーメン作ってみようと思ってもスープの作り方が分からないけどコンソメ入れたら何とかなるなと色々な出汁を入れていたら(結果)スープ麺になっていたり(笑)。まだまだ勉強中です。
<言葉がストレートで心に響く>
――“愛”をコンセプトにしたAcid Black Cherry(通称:ABC)の最新アルバム『L-エル-』についてお聞かせいただきたいのですが、yasuさんが表現している“美しいエロス”や独特の世界についてどう思われますか?
■加藤:言葉がストレートだなと思いましたね。「そのような感じ」ではなく、ストレートな言葉を使うので、状況が想像(しやすく)、思い浮かびやすいですね。yasuさんの曲はまさに今こういう気持ちになった時のこの曲だ!っていうのが、ストレートに入っているのでボンボンボンと心に響きます。
<「愛」とは新しい自分を作るきっかけ>
――「愛」がつまった歌詞が多いのですが、主人公である“エル”という女性は男性に翻弄されながらも沢山恋愛をしています。加藤さんにとって「恋愛」とはどういうものでしょうか?
■加藤:新しい自分に気付く、新しい自分を作るきっかけかなと思います。今まで興味がなかったようなことに興味が向くので、学校で教わる授業や歴史とかではない自分磨きのきっかけになるのかな。心の成長だったりしますね。
<物語と曲のコラボが新鮮。>
――アルバム『L-エル-』(絵本の様なコンプリートブック付)をお勧めするとしたら誰に聴いてもらいたいですか?
■加藤:音楽が好きな人はもちろんですが、本が好きな人にもピッタリだなと思いました。物語と曲がコラボしているのは初めて見たのですが、これっていいなって。ファッションショーでも歌とファッションとコラボがあるのですが、自分の頭の中に劇場ができていて、そこで物語とバックソングが流れているというのがより想像しやすいですね。
■加藤:私は本を最後から読むので最後にお花畑に描かれているエルを見て、こういうストーリーだと思って(安心しました)(笑)。エルという人の一生をたっぷり堪能できますね。また、曲も後押ししてくれて恋をする気持ちになれますね。少女漫画を読んでいるような感じで、「あー、これもうキュンキュンする」「えー? 何で裏切るの?」「二度騙されたのは何かムカつく、でも嫌いになれない」という感じで読んでいましたね(笑)。
<平和キャラは向かない? 大人の女性にチャレンジしたい。>
――モデルにドラマにコスプレに今まで色々なことを経験されてきていますが、今後やってみたいこと、挑戦してみたいことはありますか? プライベートと併せて教えて下さい。
■加藤:仕事の面では、結婚をきっかけに役を頂く年齢層があがったので、大人の女性、自分より年齢が上の役をもっとやってみたいなと思います。平和な感じは不向きだと思うので、この『L-エル-』を舞台でやってみたいですね。エルと言う女性は、不幸だけれども「自分がやったことないからやってみよう、働いたことないから働いてみよう」と考え方がポジティブで、行動力があるので(演じるとしたら)色々なことができそうですね。
<料理は図工。クッキーを焼くお母さんになりたい>
■加藤:プライベートではお料理の腕をあげたいですね、料理教室に通ったりして。でも私は「料理は図工だ!」って思いながら作ることが多いのでマニュアル通りは好きではないです(笑)。自分がお母さんになったらお菓子を作れるお母さんがいいなと思っています。子供の頃友達の家に行くとバニラエッセンスの甘い香りがしていてクッキーを焼いているお母さんが素敵だなと思いましたね。うちは共働きだったので家に帰ってもどちらもいない状態だったので、いいなって憧れていました。
整った顔立ちで可愛いと言うよりは美人の加藤夏希。以前はもう少しクールなイメージだったが、結婚して幸せを実感する毎日を送っていると柔和にもなるのだろう。「クッキーを焼いているお母さんが素敵」と語った加藤の横顔から、エプロン姿のママの横顔を垣間見たようだ。美人だけれどちょっと変わったお母さんになる日もそう遠くないのかもしれない。色々な経験を得ることで、これからの加藤の表現にも深みが増すだろう。波乱の人生を送った女性の役も見てみたい。そう思わせる加藤夏希の今後の活躍が楽しみである。
Acid Black Cherry 4th ALBUM 『L-エル-』
波乱の人生を送った一人の女性エル。「愛」をテーマに、その人生を綴った壮大なストーリーと絡み合うコンセプトアルバム! 平成27年2月25日(水)発売
(TechinsightJapan編集部 うめ智子)