米フロリダ州で昨年9月、ある警察署内に拘束されていた17歳の少年。手錠をはめた彼は“憎き相手”であるはずの警察官が体調に異変をきたしたことに気づき、命を救ったのであった。その人道的な行為について表彰されることが決まり、大きな話題となっている。

米フロリダ州のフォートローダーデール警察署は、昨年9月に署内である警察官の命を救った17歳の少年に感謝状を贈る予定であることをこのほど発表した。少年の名はジャマール・ラトリッジ。保護観察期間中の違反行為につき逮捕・連行され、手錠をはめた姿である部屋の隅に座っていた中でのハプニングであった。

その部屋でラトリッジと一緒にいたのは、警察官のフランクリン・フォルクス氏（49）ただひとり。彼はラトリッジの身柄を郡少年拘置所に送るための書類を作成していたが、突然イスから崩れ落ちると胸をつかんだまま意識を失ってしまった。ただ事ではないと察したラトリッジは、ドアを蹴りながら大声で助けを要請。巡査部長のトッド・ブーニン氏ほか数名がこれに気づいて駆け付け、「Broward Health Medical Center」に搬送されたフォルクス氏は一命をとりとめ、すでに仕事に復帰している。

同署の警察官らは少年のこの正義感に満ちた行動を高く評価しており、表彰式は21日に予定されている。

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（TechinsightJapan編集部　Joy横手）