エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】「ふなっしーより、トリピーちゃんLOVE」。梨のゆるキャラ“トリピー”に激励が続く。

鳥取県のマスコットキャラクター・トリピーが『日曜ビッグバラエティ』に取り上げられ、ふなっしー人気の陰で落胆しながらも再起するエピソードが放送された。その姿や言葉に感銘を受けた視聴者からツイッターに「トリピーずっと応援してるよ!」、「広く知られるようになるといいなぁ」など激励メッセージがつぶやかれている。

「ゆるキャラ」の言葉を生み出した漫画家のみうらじゅん氏が「トリピーが所在無げにしているところを撮ったけど、あれが“ゆるキャラ”のはしりだったかもしれない」と語ったほど、トリピーの歴史は古い。1月25日放送の『日曜ビッグバラエティ「1位じゃなくっていいじゃない」』(テレビ東京系)では、そのトリピーの活躍と低迷、そして再起するまでを追った。

トリピーは1997年に鳥取県境港市で開催された『山陰・夢みなと博覧会』で登場した。その後も鳥取県のマスコットキャラクターとして活動する。全体に鳥の姿をしているようだが、実は体は鳥取県名産の二十世紀梨を表したグリーンをしていて、頭にはヘタがある梨のゆるキャラだ。

前述のように、みうらじゅん氏が「ゆるキャラ」と呼ぶ以前からマスコットキャラクターとして活動していたトリピー。イベントなどでそれなりに人気があった。しかし、ふなっしーがブレイクしてから人気に陰りが出始めると、トリピーはそれまで自分が積み上げてきたゆるキャラとしての自信を喪失してしまう。

そんなある日、“トリピーを描こう”と呼びかけてイベントが行われた。集まった子どもたちがクレヨンで画用紙にお絵描きしていると、ある男の子が「梨のキャラクターって言うから来たのに、ふなっしーじゃないじゃん!」と不満を爆発させた。すると他にも「トリピーしゃべんないからつまんない、ふなっしーがよかった」と声があがる。

ショックを受けるトリピーだったが、1人の女の子が「でも、私はトリピーの方が好き。ふなっしーは賑やかで楽しいけど…私はおとなしくてやさしいトリピーが好き」と口にしたことで救われた。自信を取り戻したトリピーが後で県の職員に伝えた金言ならぬ“銀言”は「僕はふなっしーになれない。でも、ふなっしーも僕の代わりはできない」だった。

「僕は、そんなに器用ではないので、あまり派手なことはできないけど。僕なりに県民のみなさんを元気にできれば十分です」と考えるトリピー。県内各所で子どもからおじいちゃん、おばあちゃんまで気軽に寄ることができる安心感がその魅力だろう。

放送後にはツイッターで「トリピーおはよう。1位じゃなくっていいじゃない! 今日も元気に頑張ろうね」、「以前からトリピーのこと知ってたけど、梨だったのは昨日知ったよ、ゴメンネ…」などの感想がつぶやかれている。「トリピーの銀言が沁みた」、「ふなっしーより、トリピーちゃんLOVE」、「ふなっしーよりもトリピーさんの時代」と応援するファンも増えたようだ。

ちなみに、『ふなっしー(funassyi) ツイッター』では昨年、2014年7月10日にトリピーとふなっしーが仲良く光合成するツーショットが公開されている。梨系ゆるキャラ同士で通じ合うものがあるらしい。これからもお互いの魅力を活かして、みんなを癒してくれることだろう。

※画像は『twitter.com/funassyi』のスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)