俳優で実業家の伊勢谷友介がFacebookで「“松下村塾”始めます」と公表した。彼はNHK大河ドラマ『花燃ゆ』で吉田松陰役を演じており、その考え方にならって平成の世に“松下村塾”を開くもの。彼がその志を解説したFacebookの投稿には1月27日現在で3800件を超える「いいね!」があり、680件以上シェアされている状況だ。
1月24日に生放送された公開バラエティ『土曜スタジオパーク』(NHK総合)に出演した伊勢谷友介は、大河ドラマ『花燃ゆ』の江戸幕末期を振り返ると「今の時代は、誰が一番エライという仕組みではなくなった」と日本の現在を語った。吉田松陰の時代には藩の頂点には殿様がおり、全てに権限を持っていたが、今や民主主義となり「世の中をこうしたい、こうありたいと思えば1人1人が立ち上がれる時代」だと言う。
伊勢谷が好きな吉田松陰の言葉に「諸君、狂いたまえ!」がある。当時の国禁を犯してペリーの黒船に乗り込もうとするなどは、狂ったほどの思いがなければできないことだ。彼が命がけで実行したことにより世の中が動き出した。「立身のために自分がどうあるべきかではなく、世の中のためにどう動くべきかを考えて、公のために命を捨てられる」のが吉田松陰だ。
そんな吉田松陰の志に共感する伊勢谷が「皆もできる! ただ、やっていないだけ。だから、僕は今年、松下村塾を始めたいと思っている!」と熱く語ると、MCらから笑いが起きた。ノリでそう言ったと思われても仕方がないほどの発想だ。しかし、彼は「いや、ホントに! マジで!」と真剣に訴えていた。
『Facebook 伊勢谷 友介』では、1月21日に「“松下村塾”始めます」と宣言されている。「スタッフ含め打ち合わせから始まった現代の松下村塾。実はプレ松下村塾として、社内での開催を経ておりました」とあり、時間をかけて準備されたものだ。伊勢谷は衣食住をはじめとし、水・エネルギー・教育・メディアといった分野での社会活動を行なう株式会社リバースプロジェクトや「誰かに任せる民主主義から、自分で決める民主主義へ」をコンセプトとした研究所・クラウドガバメントラボ(CGL)などにも関わっており、その経験が活かされているようだ。
「僕の目的は人類が地球に生き残ること」だと言う伊勢谷友介の志を実現するために動き出した現代の“松下村塾”。「皆さんの参加お待ちしています! いや、その前に、もう少し詰めますので、これから立ち上げるFBページにて少しづつ情報を共有させていただきます」とあり、今後の展開が待たれる。
※画像は『facebook.com/yusuke.iseya.9』のスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)