この髪型のどこが良くないのであろう。「このような短い髪型はうちの生徒としてはふさわしくない」と厳しい判断を下す学校。イギリスの1人の少年は今、髪型をめぐって通っている学校と大きく衝突しているようだ。
たびたび床屋に通ってはこめかみからバックに向け短く刈ってもらうという、実にこざっぱりとしたこの髪型(画像はdailymail.co.ukのスクリーンショット)。だが、それを「うちの校風に合わない」と感じる学校も中にはあるようだ。男子はスポーツ刈りに決めているといった理由ではない。なんと“短すぎる”というのだ。
アンソニー・モウショー君という12歳の少年が、そんな理由のもと1人だけで“反省室”での自習を命じられてしまったのは、英ハートフォードシャー州セントオールバンズの「Samuel Ryder Academy」という学校。成績も優秀、態度も良好で通っていたアンソニー君だが、7年生としての新学年が9月にスタートした時から教師の態度はいきなり厳しくなり、「校則では学年ごとに髪を長くしなければならないのに、今の君の髪は4.5mmも短い」と説教されたという。
これにはアンソニー君の父でエンジニアをしているエヴィさん(44)がナンセンスだと激怒。「みすぼらしくだらしないロングヘアより、よほどこちらの方がいいはず。もしもこれが校風に合わないのであれば、こんな学校こちらから辞めてよそに転校するだけです」と息子の中退を申し出た。しかし別の学校が見つからず、アンソニー君は3週間後にまたしても「Samuel Ryder Academy」に戻ることになった。
ところが、なおも同じ髪型で登校したことから再び反省室に入れられてしまったアンソニー君。父のエヴィさんはまたしても学校に談判にやってきたのだが、マシュー・ゴーティエ教頭は頑固一徹でこの親子の主張には耳を貸さない。学年が進むごとに髪を長くとの校則には納得がいかない点も多いが、勉強が好きなアンソニー君にとって学校で過ごす時間は貴重。「長いものには巻かれろ」的な処世術を教えてあげる方が賢明といった意見もあるようだ。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)