海外発!Breaking News

writer : tinsight-yokote2

【海外発!Breaking News】全盲の8歳児童、「危険」と杖を奪われある物を握らされる。学校に非難殺到。(米)

全盲の8歳児に対し、よくこのような仕打ちを…。米ミズーリ州のある小学校で起きたこのニュースには、目の不自由な人々とその家族ばかりか全米市民が激怒している。

ミズーリ州の小学校で、“あってはならない事態”が発生したことを複数の米メディアが伝えている。15日、視覚障がい者用の杖を使用している8歳の盲目の男子児童に対し、あることが原因でスクールバスの運転手が怒り、「罰」としてその杖を取り上げてしまった。その上、まったく使い物にならない代替品を与えていたのである。

その少年は、ミズーリ州カンザスシティの「Gracemor Elementary School」に通っているダコタ・ナフジンガー君。生まれつきの両側性無眼球症により全盲のダコタ君はまれに杖を前方にふり上げてしまう癖があるが、スクールバスの運転手はそれを「誰かに当てようとしている」と解釈し、杖を取り上げた。さらに、命綱ともいえる杖を奪われた途端にそわそわと落ち着かなくなってしまったダコタ君に、運転手はある物を握らせたのであった。

ダコタ君の両親は地元メディア『WDAF-TV』とのインタビューで、「息子は杖を奪われたばかりか、“2週間後に杖を返す。それまでこれを代わりに使え”と言って、なんとプールで使用される“浮き棒(プールヌードル)”を与えられて帰宅しました。あまりにも屈辱的です」と涙を流しながら強い憤りを示した。事故が起きなかったことだけは幸いだが、ノースカンザスシティ教育委員会もこの一件を重く見て学校に厳重注意。学校は両親とダコタ君に陳謝したという。

※ 画像はwtvr.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)