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writer : tinsight-yokote2

【海外発!Breaking News】急性膵炎の女性、手術を拒まれ死亡。「シラミがいる患者なんて」と外科医。(英)

2013年、英レスター市の大きな病院に運ばれてきた3人の子を育てる母親。急性膵炎を起こしていたが医師は手術を拒み、女性は無念にも死亡。その裁判が始まったが、拒否の理由はなんと「シラミ」であったことがわかり波紋を広げている。

英レスター市の裁判所でこのほど、「レスター総合病院(Leicester General Hospital)」という大病院にて昨年起きていたある患者の死亡に関し、医師の資質および責任を問う裁判が始まったことを英メディア『mirror.co.uk』が伝えている。死亡したのは3人の子を持つリンゼイ・スワンソンさんという34歳の母親。腹部の激烈な痛みで同病院に運ばれ、胆石によって引き起こされた急性膵炎との診断が下り、しかし問診にて“アタマジラミについて治療中”と答えたところ、女性の外科医が手術を拒んで手遅れにさせてしまったのだ。

この裁判で被告人となったのは、当時その病院の外科に勤務していたクレア・ブラウン医師。リンゼイさんは本来であれば6週間以内に2度の手術を受けるべきであったが、ブラウン被告は「シラミが寄生しているようでは手術は無理」として拒否したことが原告側のリンゼイさんのパートナー、リー・ダニングさんにより法廷で明らかにされた。ダニングさんはメディアの取材に「アタマジラミと言った瞬間にブラウン医師の血相は変わりました」と話し、命にかかわる重要な手術が二の次になったことを非常に悔しいとしている。

一方で被告人側は、「アタマジラミがいるようでは手術を受ける体調として万全とはいえない。かゆくて頭を掻き、手術後に予期せぬ感染症を起こす可能性があると判断したからです」と主張。それは医師としての正しい認識であったのか、医師の使命を忘れた個人的な嫌悪感ではなかったのか、そのあたりが今後の裁判で問われていくものと思われる。

※ 画像はmirror.co.ukのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)