インド・ムンバイで先月30日、タレント発掘オーディション番組の収録現場で、ホストを務めるインドの人気女性タレントが突然ステージに乱入した男に殴られるというアクシデントが発生。「イスラム教徒の女性は肌を出すな」というのが男の主張であった。

映画やドラマの売れっ子女優として、モデルとして、そして人権活動家としても活躍中のインドの美人タレント、Gauhar Khanさん。彼女は先月30日、自身がホストを務めるタレント発掘オーディション番組『India’s Raw Star』の収録に、背中が大きく開き下半身にフィットしたドレス姿で臨んだ。だがひとりの男が突然そこに乱入。Khanさんを罵倒して顔面を殴りつけた。

この画像はインドの芸能メディア『filmibeat.com』が伝えているその記事のスクリーンショット。頬を手で覆い泣いて動揺するKhanさんをスタッフがいたわっている様子だ。24歳のアキール・マリクという男が駆けつけた警察官により逮捕されたが、取り調べに対して「彼女はイスラム教徒。それなのにあんなハレンチなドレスを着るなんて不愉快だ」などと話しているという。

西洋文化の影響を強く受けて意識の改革が進み、「ボリウッド」と呼ばれるインドの映画産業はますます成長を遂げている。持って生まれたその美をアピールしたい女性が増えているのとは対照的に、男性はいつまでも女性を閉鎖的で保守的な社会に閉じ込めておきたいのであろう。マララ・ユスフザイさん（17）のノーベル平和賞受賞を機に、イスラム女性に教育・就労の機会を、自由をと強く叫ばれている中、24歳という若い男がこのような暴挙に出たことにはショックを禁じ得ない。
（TechinsightJapan編集部　Joy横手）