女装タレントのマツコ・デラックスが、日本テレビ系『スッキリ!!』についての感想を述べている。聞くところによると、多忙な中でも朝や昼の情報番組はよくチェックしているらしい。マツコは情報番組の核となる司会やコメンテーターに対する観察眼が鋭く、現場の人間が驚くほど本質を突いたコメントが飛び出してくるのだ。

マツコ・デラックスは過去に、同じ日本テレビで放送中の『ヒルナンデス！』に対し、「“混沌としているところ”が面白い」と同番組を的確に表現していた。当時の『ヒルナンデス！』は放送開始から半年が経過していたが、視聴率が思わしくなく番組のコーナーが迷走気味でてんこ盛り状態だった頃である。この意見に、メインMCの南原清隆（ウッチャンナンチャン）は思い当たる節があったのかただ苦笑するばかり。また同番組に入社1年目で初のレギュラーアシスタントに抜擢された水卜麻美アナウンサーについては、「女子アナとしてカウントしてない」とマツコは切り捨てていた。それから3年。水卜アナはORICON STYLEが毎年行う『好きな女性アナウンサーランキング』で2連覇を達成し、日本テレビの看板アナウンサーに成長したというのも何だか感慨深い。

そのマツコが12月29日放送の『スッキリ!!』（日本テレビ系）内のインタビューで、同番組のあるコメンテーターの変貌ぶりに驚いていることを明かす。

「おおたわ先生のヤサグレ加減もすごいわよね、最近」。“おおたわ先生”とは、内科医のおおたわ史絵先生のことである。『スッキリ!!』の木曜レギュラーコメンテーターの他に、フジテレビ系『ホンマでっか!?TV』でもお馴染みなのでご存知の方も多いだろう。さらにマツコは最近のおおたわ先生が「ティナ・ターナーにしか見えない」と発言し、VTRを見ていたスタジオのレギュラー陣が大爆笑するなど、賛同者が非常に多かった。確かに今年のおおたわ先生は、これまでのクールで知的なイメージとはかけ離れた、ワイルド系の服装とヘアメークでテレビ番組に出演していることが少なくなかった。ソウル＆ロックの女王といわれる“ティナ・ターナー”の名を出してきたマツコ、さすがである。

また2012年12月から『スッキリ!!』の司会に加わった杉野真実アナウンサーにも、マツコから厳しいダメ出しが。“何のために女子アナという、さらし者になったのか？”と杉野アナに問い、彼女ならではの個性やキャラを早く打ち出すことを強くすすめていた。民放の女子アナが生き残っていくことの大変さを、マツコはよく知っているからだろう。彼女に向けて「あの顔はね、悪い女だよ」というマツコのイジリは、水卜アナの時と同様に杉野アナに対してのエールにも聞こえた。
（TechinsightJapan編集部　みやび）