ネルソン・マンデラ元大統領が逝去して1年になる12月5日、南アフリカ国民は午前10時に黙祷を捧げ哀悼の意を表した。そんな中、自分が撮影した写真を勝手に使用されたとして南ア政府を訴えたカメラマンがいた。
問題となった写真は、カメラマンのショーン・アール・ハリス氏が撮影したもの。心から笑っているマンデラ元大統領を捉えた1枚だ。
ハリス氏によると、南アフリカ政府通信情報システム局(GCIS)は彼の写真のライセンスを2006年に購入した。だが、このライセンスは南アフリカ国内で1冊の本に対してのみ適用されるものであった。
しかしGCISはマンデラ元大統領が亡くなる数か月前、マンデラファミリーにマンデラ氏の写真全てを見せてほしいと頼み、その中でハリス氏撮影の写真を選んでいたのだ。
GCISによると、このライセンスはハリス氏の許諾を得ずとも世界中で使用できるものと思っていたとのこと。しかしハリス氏は昨年から何度もGCISにこの件について平和的に話し合おうとしたのだが、連絡がとれなかったという。ハリス氏側の弁護士はGCISからの回答が得られるまで裁判の準備はしないが、裁判となった場合は南アフリカ政府に対して2000万ランド(約2億800万円)の慰謝料を求める考えを示している。
※ 画像はnews24.comのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)