もし、あなたがある日突然余命宣告をされたら、幼い子供に何を遺すだろうか。今年ドラマにもなった『はなちゃんのみそ汁』が映画化されることが決まった。12月4日、東京・原宿にて『はなちゃんのみそ汁』制作発表記者会見が行われ、主演の広末涼子、滝藤賢一、一青窈、監督の阿久根知昭、原作者の安武慎吾、はなちゃんらが登壇した。
主演の広末涼子は、「ドキュメンタリー番組で『はなちゃん』を見たことがあって、二つ返事で出演させていただきました。脚本を読み、たくさん笑い泣きました。原作ともTVドラマとも違った『はなちゃんのみそ汁』が映画で出来上がる予感がしています」と意気込みを明かした。
夫役の滝藤賢一は「僕なんかが想像し得ないような葛藤や、楽しかったこともいっぱいあったと思う。その安武さん(安武信吾)の人生を生きたいなと強く思いました。安武さんの家族に負けないような素敵な家庭を(広末さんと)作りたいです」と語った。
生前の安武千恵さんが大好きだった『ハナミズキ』を歌っている一青窈が、今回千恵さんの姉役として同作に出演、主題歌も担当している。「はなちゃんが乗り移ったような気持ちで涙が出てきたりして、イメージトレーニングしています。(自身が)母をきちんと看病出来なかった経験があるので、作品では千恵を大切にしたいと思っています」と役作り、曲作りにも余念が無いようだ。
この日会場で、実際にはなちゃん手作りのみそ汁が振る舞われると、広末涼子は「おいしいです、ほっとします」とほっこりした表情を浮かべ、滝藤賢一も「おいしいです、すごいねぇ。うちの5歳の坊主なんてなにもやってないわ」と感動した様子であった。記者もいただいたがかつお節と昆布から出汁を取り、はなちゃんの自家製味噌で作られたみそ汁は本当に美味であった。
小学3年生のはなちゃんは毎朝みそ汁を作る。5歳の誕生日からの日課だ。「食べることは生きること。一人でも生きられる力を身につけて」33歳で亡くなった母・千恵さんと約束したから。映画『はなちゃんのみそ汁』は2015年秋に公開予定。
(TechinsightJapan編集部 みほりー)