エンタがビタミン

writer : maki

【エンタがビタミン♪】和田アキ子に失言? MCの小堺一機が肝を冷やす。

歌手の和田アキ子がバラエティ番組『ライオンのごきげんよう』に初出演を果たした。オープニングから“初出演!あの巨人がやってくる!”の横断幕や映画『ジョーズ』のBGMなどで歓迎された和田は、MCの小堺一機に「いいのか、これで?」と詰め寄る。その後も恐る恐るトークを進める小堺だったが、和田アキ子への禁断のNGワードをポロリと口にしてしまったのだ。

今年、30年目に突入した『ライオンのごきげんよう』(フジテレビ系)では、12月16日の放送で和田アキ子をゲストに迎えた。実は彼女の冠番組『アッコにおまかせ!』も30周年なのだ。小堺一機から祝福された和田は「他局のことを褒め称えるって良いことだね」と感激し、「何かの時に“ごきげんよう”って言ってみる」と宣言。冒頭では“あの巨人”と迎えられて小堺に迫った和田だが、上機嫌でトークに入った。

ところが、和田が「この歳になって、趣味も何も無いので、この仕事ができなくなるとどうしていいか分からない」「最近、これからどうしようと考える…」と不安を明かした時だ。小堺が「歌手をもし辞めるとなった時に“俺”…私、どうしようって…」と言い間違えたのだ。「“俺”じゃねえだろう!」と和田からすごまれた小堺は、身の危険を感じて後ずさりしたほどだ。やがて「座れよ!」と言われて席に戻った小堺はトークを再開する。

しばらくは和やかに進んだが、和田がガラケーからスマホに代えた話になり「スクロールしても動かないのよ」と明かした。すると小堺は、「たぶん、和田さんの指が大きいので…」とスクリーンに入らずスクロールできないところを手振りで示す。またしても和田から「なんなんだよ!」と睨まれて、逃げ出すことになった。

そんな調子の和田アキ子も、“芸能界を辞めたいと思った”話題では涙ぐむ場面があった。彼女は若い頃から「男っぽい、女らしくない」と言われながらも子どもが大好きで、「どんなことがあっても産みたい」と思っていたという。ところが結婚して3か月ほど経った頃に子宮ガンが判明し、医師からは全摘出すれば命は助かると診断されたのだ。和田は辛い過去を明かしながら、「涙が出そう…」と目を潤ませていた。

夫に事情を話して別れを告げたものの、「俺はアッコの歌が好きだし…」と言ってくれたことから離婚は回避。そして全摘出手術を受けたのである。だが当時、ガンは不治の病とのイメージがあったことから、会社から“ガン”と言うのを止めて欲しいと言われ、彼女は仕方なく“子宮筋腫”と公表した。一方で、子宮筋腫で全摘出することはまず無いため医師からは「本当のことを言ってください」と言われたそうだ。和田は「そうなった時に芸能界を辞めたいと思った。何で芸能人としてある前に、女性として見てくれないのだろう」と当時の心境を明かしている。

さらに彼女は、体調管理をして節制しているのに声が出なくなった時にも“辞めたい”と思うそうだ。「自分自身が情けなくなることがあり、不謹慎だけどいなくなりたいと思う。家は高層マンションなので危ないんですよ」と弱気な一面を見せた。しかし、小堺一機が「それは大丈夫です、すぐに足が着きますから!」と高層階から地面に足が届いて立つ姿をして見せると、和田も「ハハハ」と大口を開けて爆笑。重たい空気だったスタジオが一瞬にして笑いに包まれた。

様々なエピソードで盛り上がるうちにBGMが流れてくると、「何、この音楽は?」と和田が問う。「“そろそろ帰ってください”という音楽です」と小堺が答えると、彼女も「30年やっていて、初めて出演して“そろそろ帰ってください”って…」と呆れて笑うしかなかった。「お前、今度はこれに酒を入れて飲むぞ!」と大きなマグカップの茶を飲んで小堺をビビらせた。

和田アキ子と1対1でトークして“怖さ”、“涙もろさ”などを見事に引き出す小堺一機の技量は素晴らしい。しかし、さすがの彼も今回の収録はいつもの何倍も疲れたかもしれない。
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)