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writer : maki

【エンタがビタミン♪】実写版『ドラゴンボール』のチャウ・シンチーが最新作『西遊記』で挽回。鳥山明が“孫悟空”描き下ろし。

『ドラゴンボール』原作者の鳥山明さんが、映画『西遊記~はじまりのはじまり~』に登場する“孫悟空”のイラストを描き下ろした。本作を観た鳥山明さんが「銀河系最強のおもしろさ!!」と絶賛したことから、チャウ・シンチー監督が熱烈レターを送り、今回のコラボが実現したものだ。チャウ・シンチー監督といえば、2009年に公開されたハリウッド映画『DRAGONBALL EVOLUTION』ではプロデューサーを務めたことで知られる。当時は実写版『ドラゴンボール』として話題になった作品だが、日本での人気は振るわなかった。時を経て、そのチャウ・シンチー監督の最新作と鳥山明さんとのコラボが実現したことを思うと感慨深い。

映画『少林サッカー』や『カンフーハッスル』を手がけたチャウ・シンチー監督にとって、6年ぶりとなる最新作『西遊記~はじまりのはじまり~』(原題:『西游 降魔篇』)が日活/東宝東和配給にて11月21日(金)より公開される。

今年7月に行われたチャウ・シンチー監督の来日会見で、本作に登場する孫悟空のキャラクターについて「孫悟空が最初は人のような感じで、次に小柄な猿になり、最後に大型のゴリラのように姿を変えていく様子は『ドラゴンボール』の影響が大きい」と監督自らが語った。そこで、『ドラゴンボール』原作者の鳥山明さんに『西遊記~はじまりのはじまり~』を鑑賞したもらったところ、大絶賛となった。

「予想と常識の壁をはるかに超えてみせる銀河系最強のおもしろさ!! 久々に完璧な娯楽映画を観ました! 些細な部分など、どうでもいいと思わせる強烈なエネルギー! マジとギャグの見事な使い分け! 堂々とした安っぽさの演出! 計算されたストーリー展開! これこそがボクの理想とする娯楽映画の最高峰であります!」と鳥山明さんは最大級とも思える賛辞を送っている。

それに感動したチャウ・シンチー監督が、“先生にあのように評価していただき、心より光栄に思っています。ずっと先生の作品を愛読させていただいており、先生の手で本作品『西遊記』のイラストを描いていただければこれ以上の幸せはない!”といった熱烈レターを返したことから、鳥山明版の“孫悟空”描き下ろしイラストが実現したものだ。

鳥山明さんが、今回のように作品に対してコメントを寄せた上に映画のキャラクターをイラストとして描き下ろすことは、極めて異例で初めてのことだ。思えば2009年に日本でも公開され、実写版『ドラゴンボール』と注目された映画『DRAGONBALL EVOLUTION』については、鳥山明さんもこれほど熱くは語っていない。

映画『DRAGONBALL EVOLUTION』については当時、“脚本やキャラクターに、原作者として『え?』って感じはありますが…ボクやファンの皆さんは、別次元の『新ドラゴンボール』として鑑賞するのが正解かもしれない…”といった考えを示していた。同作ではジェームズ・ウォンが脚本・監督、プロデューサーはチャウ・シンチーが務めている。チャウ・シンチー監督は、今回の『西遊記』でその鳥山明さんに認められたのだ。

チャウ・シンチー監督による映画『少林サッカー』や『カンフーハッスル』は日本でも好評だった。今回の『西遊記』について、鳥山明さんも「堂々とした安っぽさの演出!」とコメントしているように、“チャウ・シンチーワールド”とも言える世界観が作品の魅力となっている。

映画『西遊記~はじまりのはじまり~』は、11月21日(金)よりTOHOシネマズ有楽座他で“とんでもねーロードショー!”
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(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)