KinKi Kidsの2人が音楽番組『ミュージックステーション』に出演して、ジャニーズの先輩グループ、光GENJIと遭遇して大緊張した体験を語った。また、テレビ初披露の新曲『SPEAK LOW』ではアイドルとは思えない完成度の高いパフォーマンスを見せてくれた。
11月12日にリリースした34枚目シングル『鍵のない箱』にて、自身の持つギネス世界記録“デビューからのシングル連続首位記録”を34作に更新したKinKi Kids。楽曲の人気とともにファンの支持を集めるのが堂本剛、堂本光一の飾らない性格だろう。11月28日に生放送された音楽番組『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)にそのKinKi Kidsの2人が出演した。
トークコーナーで視聴者の15歳女性から「部活の先輩との接し方が分からない。目上の人とどう接すれば良いのか教えてください」という相談があった。それに対して堂本剛は「尊敬する気持ちを持っていればね、いいんじゃないかと思いますけどね~」と答えるが、堂本光一が「持っててもっ! 何やろね、緊張からくる失敗ってあるよね」と口を挟む。
2人が、伝説のアイドル、最後のスーパーアイドルと称されるほど大人気だった光GENJIとホテルで同じエレベーターに乗った時のことだ。緊張のあまり靴を履くのを忘れて、ホテルのタオル地のスリッパを履いたままだった光一。それに気付いたが、「これで、もしも引き返したら、もう、絶対に怒られる」とドキドキしたことを思い出したのである。今や、ギネス記録を持つKinKi Kidsだが、過去にはそうした体験もしているのだ。
また、剛は「先輩も後輩も電話をくれたりと、よくしてくれるんですけど、やっぱり、ちょっと緊張しますね」と語っており、彼の場合は気を遣われすぎるのも逆効果らしい。光一も「マナーだけを守っていれば…」と礼儀を忘れなければなんとかなるものだとまとめていた。
この日、KinKi Kidsが披露したのは、12月10日発売予定の14枚目のアルバム『M album』に収録されている『SPEAK LOW』だ。KinKi Kidsとは27枚目シングル『Secret Code』の編曲などで関わってきたシンガーソングライターの堂島孝平が作詩・作曲・編曲を担当している。ジャジーな感じの楽曲とバックバンドの充実した演奏にも増して、堂本剛と堂本光一がそれぞれのカラーを打ち出して歌い上げるパフォーマンスは圧巻だ。
前日、27日にNHK Eテレで放送された『亀田音楽専門学校』で“無敵のボーカル術~相棒編~”をテーマにしていたが、その中の同性デュオのボーカル術「ソロ」の例としてKinKi Kidsの『硝子の少年』が取り上げられた。校長の音楽プロデューサー・亀田誠治は「剛さんと光一さん、それぞれのキャラクターが曲の頭で明確になる」と解説している。『SPEAK LOW』でもその魅力がしっかり出ていた。
あの、タモリとの力の抜けたトークの後で、完成度の高いパフォーマンスをこなすKinKi Kids。アイドルグループではあるが、歌っている時はアーティストと呼んだほうがふさわしいだろう。ギネス世界記録の更新とそうした彼らの魅力は無関係ではないはずだ。
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(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)