海外発!Breaking News

writer : tinsight-yokote2

【海外発!Breaking News】PM2.5の濃霧の中で開催された『北京マラソン』。それでも走るランナーたち。

こんな姿になってまでも走りたい、それがランナー魂なのだろうか。この週末に行われた『第34回北京国際マラソン』で目立ったのはマスク姿のランナーたち。マラソンは有酸素運動であるだけに、1981年から続いてきたとはいえ、北京でマラソン大会を開催することに関して「もはや危険」との声がやまないもようだ。

微小粒子状物質PM2.5による深刻な大気汚染が一向に改善をみない中、中国の北京では19日に恒例の『北京国際マラソン』が行われた。ただし呼吸器へのダメージを恐れて出場者にもマスクを着用する者が目立ち、ガスマスク姿のランナーも注目を引いていた。

北京市や中国の陸上競技連盟を含むこのマラソン大会主催者は前日、公式ウェブサイトを通じて「軽~中等度のスモッグが予想されるため、高齢者や呼吸器疾患を持つ人々は参加の是非を慎重に検討してほしい」と呼びかけたこともあり、参加を見合わせた人や途中で棄権する人も多かったという。また当日、マラソンがスタートする天安門広場では空気1立方メートルあたりのPM2.5の濃度は400マイクログラムを超えていること、米国大使館の屋根にある測定器では344マイクログラムであることなどが次々と報じられていた。WHO(世界保健機関)の許容最大値は1日あたり25マイクログラムまでである。

そのような中で優勝したのはエチオピア人選手。記録は2時間10分42秒でゴールしたが、エチオピアの仲間が参加を見合わせていたこともわかっており、「優勝しても健康のことを思うと複雑な心境だ」などと漏らしている。

※ 画像はdailymail.co.ukのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)