米ペンシルベニア州でこのほど、かっとなって6歳の娘の髪を引っ張った20代の母親が幼児虐待容疑で逮捕された。その根底には、わが子の知的成長に関する焦りがあったというのだが…。
米ペンシルベニア州のメディア『WPXI』が伝えているところによれば、6歳の娘を虐待した容疑で逮捕されたのは、ビーバー郡コンウェイに暮らすブリタニー・ラックという25歳の母親。「指を使って12まで数えることができないわが子に苛立ってしまった」と話し、虐待行為があったことを認めている。
事件が起きたのは今年8月31日。指を使って12までカウント出来なかった娘は、ラックに叱責されると「だって指は10本しかない」と口答えし、これに逆上したラックが娘の毛髪をつかんだ。床に倒れた娘はそのまま激しく引きずられ、数日後、目の周りに大きなアザが出現したため病院を受診。そこで診察した医師が頭蓋骨から頭皮がはがれてひどい内出血が生じていることを発見し、家庭内での虐待を疑いコンウェイ警察署に通報した。
家庭にはその娘のほかにも2人の子供がおり、すべての子が児童保護施設に預けられ、ラックには幼児虐待容疑での正式な起訴が決定した。早期教育に熱心なあまり、または周囲の子の成長と比較しすぎるあまり、親がわが子に厳しいハードルを課し、叱責することも多い現代。「わが子の将来のため」という言葉のもと、親の真剣さや競争心も度が過ぎれば虐待とみなされることを忘れてはならないようだ。
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(TechinsightJapan編集部 Joy横手)