肩こり、腰痛、血行改善、女性の体質改善にも有効だとして人気の刺鍼術。ただし治療を終えた際は、使用されたハリの数をきちんと確かめてもらった方が良い、というニュースが中国で話題となっている。このほどある男性の腹部から、数十年ぶりにハリが摘出されたのだ。
中国・江西省の九江市でこのほど、背中と胸の痛みに耐えきれなくなって病院を訪れたXu Longさんという60歳の男性。Ye Lin医師の執刀により腹部にあった異物の摘出手術を受け、やっと痛みから解放されたが、それはなんと40年前に受けた刺鍼術で使用されたハリであった。XuさんもYe医師も強いショックを受けており、鍼灸師の間にも衝撃が走っている。
男性は軍隊にいた1974年に腹痛を訴え、衛生兵により鍼治療を受けたが、その後に体の痛みを覚えるようになったという。だが典型的な胃腸症状や発熱などがないため、どの医療機関を受診しても「年齢的なものですよ」と言われて毎度のように様子をみるだけで終了。しかし最近になってかつてないほどの痛みが出現し、Xuさんは癌を恐れて受診を決意した。レントゲン検査の画像で腸の内部に3cm長の細長いものがあることが判明し、さっそく摘出手術へ。取り出されたハリは酸化してすっかり黒くなり、太くなっていたそうだ。
※ 画像はdailymail.co.ukのスクリーンショット。
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)