「遺伝子検査」では、個人が生まれ持った特性を調べることができる。あるテレビ番組で出演者の遺伝子を調べ、“最も性欲が強い”人物が発表された。すると選ばれた本人は呆然、他の出演者らは指差して大笑い。しまいにはスタジオ内から「気色悪い~」と、悲鳴まであがる始末であった。
昨年、米女優のアンジェリーナ・ジョリーが乳がんの遺伝子検査を受け、予防のために乳腺除去手術に踏み切ったことが分かり、大きな反響を呼んだ。このように将来なりやすい病気が分かり発病リスクを知ることができる遺伝子検査は、病気に関すること以外でも急速に拡大している。体質や才能、そして性格まで検査で調べられるのだ。
10月17日放送の『してみるテレビ!教訓のススメ』(フジテレビ系)では高輪クリニックの陰山康成理事長監修で、番組出演者の遺伝子検査を実施。「アルコールで人生を棒に振る」「神経質すぎて周りに嫌われている」「勉強が不得意」などのタイプに分け、当てはまる出演者を発表。そして最後の「最も性欲が強い」タイプに、スタジオ中の注目が集まった。
陰山理事長によると1000人の遺伝子検査の統計では、好奇心旺盛なUCP1変異型の遺伝子を持つ人は積極的で、性欲の強い傾向があるのだという。なんとスタジオ内でその型の遺伝子を持っていたのは、司会の浜田雅功(ダウンタウン)。てっきりひな壇に並ぶ男性出演者の中から選ばれるものだと思い、そちらの方向に目をやっていた浜田は、自分の顔がモニターに映し出されたことに気付かず、周りから囃されて唖然とした表情に。悪ガキのように浜田を指差す者や、腹を抱えて笑う者。相方の松本人志は真顔で「気色悪い~」「ヤラシイ目で見ないで!」と叫び、スタジオ内の騒ぎがより一層大きくなる。
番組出演者も視聴者も頭に浮かんだのは今年6月、浜田とグラビアアイドルとの不倫を報じた写真週刊誌の記事であろう。さらに陰山理事長が「浜田さんのようにUCP1変異型の遺伝子が揃っている方は、複数の異性にかなり熱心にですね…」と説明を付け加えようとしたところ、慌てて浜田が口を封じようとする場面があったのだ。
陰山理事長によると性格や体質、気質に関する遺伝子検査の研究はまだ始まったばかりなので、今回の結果は推測の域を超えない話もだいぶ含まれている―とのこと。今後研究や臨床が進めば、“浜田の性欲がなぜ強いのか”の本当の理由が分かるかもしれないそうである。
(TechinsightJapan編集部 みやび)