映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズで大ブレイクした俳優マイケル・J・フォックス(53)は、20年以上もの間パーキンソン病との闘いを続けている。そんな中“マイケル・J・フォックス財団(The Michael J. Fox Foundation)”を設立したが、その財団に大打撃を与えるとんでもない出来事が起きてしまった。
このほど、マイケル・J・フォックス財団は米ニュージャージーにある研究所「Coriell Institute for Medical Research」を訴えた。その理由は、同研究所が大量の医学的サンプルを壊滅させてしまったため。摂氏マイナス80度で保存せねばならなかったサンプルを、何者かが冷凍庫のドアを開けたまま放置し全て台無しにしたというのだ。同研究所は2万5千以上ものサンプルを保存していたというから、この失態による損害は甚大だ。
ちなみにこれにより使い物にならなくなった研究材料の額は、総額3億8千万円以上とのこと。これにより“5年間行うはずだったプロジェクトの進行が妨げられた”、“契約違反と職務怠慢があった”として財団は法的措置を決定。今後もプロジェクトの続行が可能なのかといった詳細については報じられていない。
治療法の確立を目指し日々活動に取り組んできたマイケル、そして財団の人々の怒りと失望感はあまりにも大きい。
(TechinsightJapan編集部 ケイ小原)