乃木坂46の秋元真夏、生田絵梨花、橋本奈々未が山下敦弘監督による映画『超能力研究部の3人』で初主演する。山下監督は乃木坂の楽曲『君の名は希望』のPVでオーディション風景を収録している。本作は監督がその時のメンバーにインスパイアされて実現したものだ。
映画『リンダ リンダ リンダ』や『天然コケッコー』などで知られる山下敦弘監督。最近では『もらとりあむタマ子』で前田敦子の新たな魅力を引き出した。その彼が昨年、2013年3月13日にリリースされた乃木坂46の5枚目シングル『君の名は希望』で表題曲のPVに関わっている。
同曲はファンの間で「乃木坂の名曲」と言われる作品だが、そのPVも19分超にわたる大作となった。内容は映画のオーディションという設定でメンバー16人が17分近く台本やアドリブで演技を続ける。『君の名は希望』を歌うのは最後の3分程度だ。
“山下組オーディション”を仕切る山下敦弘監督は「秋元康さんと話をする中で映画を作ろうとなって、このオーディションからスタートすることになる」と説明、「一日中芝居をするという形でお願いします」と言われてメンバーはそれぞれ演技を始める。それぞれに個性があり監督が3人を選んだ理由は分からない。
YouTubeで公開されているPVのエンディングでは、山下監督が「今から呼ぶ人はステージに残ってください」と呼びかけて終わるのだが、映画『超能力研究部の3人』の制作にあたり、監督はオーディションで選ばれた3人にインスパイアされて原作に大橋裕之氏の連作短編漫画『シティライツ』を選んだ。
その原作をもとに制作が進んでいた矢先に、「どうせなら、もっと無理なことしません?」と挑発的発言が会議で飛び出した。それを受けて山下監督は「この脚本でも撮りつつ、この映画を撮っているという、メイキング風ドキュメンタリーも掛け合わせた一本の映画」とのコンセプトを考えた。どこまでが“嘘”でどこまでが“本当”なのか? 超能力とUFOに真剣に取り組む女子高生を描いた「青春映画」であり、またアイドルの3人が成長する姿をとらえた作品でもある。
今回主演する3人のうち、生田絵梨花は学業専念のため6月28日から一時休業していたが、乃木坂46の10枚目シングル『何度目の青空か?』より活動再開することが発表された。また、10月2日から5日まで開催されるミュージカル『虹のプレリュード』での主演も決まっている。ますます力を発揮する彼女だけに本作での演技にも注目したい。
映画『超能力研究部の3人』は12月6日(土)全国ロードショー。(配給:BS-TBS。(c)2014「超能力研究部の3人」製作委員会)
(TechinsightJapan編集部 真紀和泉)