第2次安倍改造内閣が3日午後、発足した。歴代内閣最多タイとなる女性5人が入閣、特に新設された女性活躍相に注目が集まっている。安倍首相は記者会見で、「すべての女性が生き方に自信と誇りを持ち、活躍できる社会をつくる」と述べていたが、この大臣に違和感を感じるという意見がネット上には多い。
9月3日放送の『5時に夢中!』(TOKYO MX)で水曜コメンテーターの中村うさぎ(エッセイスト)は、「女をナメているとしか思えない」と新設された女性活躍相に噛み付いた。そして「こんな大臣、作ってくれなくて良いから」「あざとい、やることが」と、安倍首相に怒りのメッセージを送った。MCのふかわりょうも、「逆に歪(いびつ)になってしまう」とこの女性活躍相には解せないようであった。
ツイッターではネーミング自体に「センスが無い」「日本語がおかしい」という批判があり、具体的にどんな仕事をするのかが伝わってこないという意見が多い。また中村うさぎと同じように、「上から目線」「バカにされている感じ」という感じ方をした女性も少なくないようだ。
また「こんな大臣を作った時点で“日本は女性が活躍できない社会です”と、世界に宣言しているようなものだ」という意見も、ツイッターで多く見受けられた。一体誰に向かって、何をアピールしたいのだろうか。
女性が働きやすい社会を作るためには幅広い政策が必要だと言われている。このような多岐にわたる複雑な問題を解決するために必要な大臣の条件に、性別は必要ないだろう。そして“女性活躍相”というネーミングに、安倍首相は違和感なく賛成したのだろうか。だとしたら、国民が求めているものとの温度差があまりにも大きいようだ。
(TechinsightJapan編集部 みやび)