米マサチューセッツ州でこのほど、前方からある車をめがけて飛び込んできたのは1本の斧。前を走行していたトラックの運転手が荷台の安全管理を怠ったために、助手席の人の命を奪う寸前であった。

米マサチューセッツ州トップスフィールドの州間高速道路95号線で起きたこの事故。写真は州警察が公開したものだが、前を走る車の荷崩れが後続車に大変な被害をもたらすということを、改めて認識させてくれたとして波紋を広げている。この斧が助手席の人の命を奪った可能性は十分にあり、怪我で済んだとしても一次的、二次的な車の事故を誘発するだけの力は十分にあったのだ。

走行中の車にいきなり前方から斧が飛び込むなどあまりにも信じがたい話だが、実はこの前を走っていたのは造園業者のトラック。後部の荷台には資材や造園、園芸用の道具が山盛りとなっており、制限速度こそ守られていたが、ちょっとした衝撃で荷崩れを起こして斧が飛び出したという。州警察は荷物の積載や安全確認について運転手に厳重注意。道路交通法違反としての罰金は200ドルだが、この車のドライバーには器物破損としての損害賠償を、そして助手席の人が味わった究極の恐怖にも何らかの形で謝罪しなければなるまい。
（TechinsightJapan編集部　Joy横手）